本日(2月26日)、東京都及び北海道 より、今般の新型コロナウイルスに関連し、死亡した症例の報告がありました。
 本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。

概要
患者1(国内死亡2例目)

(1)年代:80代(国内56例目)
(2)性別:男性
(3)居住地:東京都
(4)死因:肺炎
(5)経過
2月9日 食思不振。
2月13日 発熱あり、都内医療機関A入院。
2月16日 呼吸状態悪化し、気管内挿管。
2月18日 PCR 検査陽性。その後、都内医療機関Bに転院し、 ICU 管理。
2月26日 死亡 確認。
行動歴:渡航歴なし。陽性確定者との接触なし。

患者2(国内死亡3例目)

(1)年代:ご家族のご意向により非公表 (高齢者)(国内154例目)
(2)性別:ご家族のご意向により非公表。
(3)居住地:北海道
(4)死因:肺炎
(5)経過
2月16日 咳あり。
2月17日 肺炎像あり、入院。
2月25日 ウイルス性肺炎により死亡。
2月26日 PCR 検査陽性。
行動歴:調査中。
 

◆国民の皆様へのメッセージ

〇国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

〇次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、 インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。

【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。

(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html