日時 令和2年2月21日(金曜日)8時58分~9時06分 於: 本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)新型コロナウイルス感染症に対する職員等への感染防止に向けた農林水産省の対応について
  • 新型コロナウイルス感染症に対する職員への感染防止に向けた対応について
  • 新型コロナウイルス感染症による農林水産省イベント及び中国産野菜輸入への影響等について

 

大臣

  私からは1点、新型コロナウイルス感染症に対する職員への感染防止に向けた対応について御報告がございます。
  今般の新型コロナウイルス感染症の国内発生の状況を踏まえて、職場での感染拡大を防止するために、緊急的にテレワークの拡大と時差出勤の活用を図ることといたします。
  具体的には、テレワークにつきましては、主たる対象者を糖尿病や呼吸器疾患等の基本疾病を有している職員、妊娠中の職員、未就学児や高齢者と同居している職員、勤務に支障はないものの体調が万全ではない職員、こういった者に対してですね、関係者、特に上司あたりが配慮をして、テレワークができるようにしたいと農林水産省では考えています。
  また、時差出勤も推奨したいと考えております。交通機関が混雑している場合の感染リスクを避けるために、勤務時間に係る通知を改正し、勤務開始時刻の1時間程度の後ろ倒しを可能としたいと思っております。例えば、本省においては、10時、10時30分の勤務開始時刻を設定し、6分の1の職員、約800名ですが、時差出勤を開始することとしたいと思っております。これは本省だけではなくて、地方局の方にも同じような通達をいたします。こうした取組を通じまして、基本は農林水産省でですね、コロナの患者が増えて、機能が停止することが非常にまずいので、そういうことがないように、テレワークや時差出勤等によって、果たすべき職務に影響が出ないように配慮しながら実行していきたいと考えております。私からは以上でございます。

記者

  今の冒頭発言に関連してなんですけれども、他の省庁での同様な取組というのはあるのでしょうか。

大臣

  私は聞いてはおりませんが、一昨日の本部で総理の方からですね、できるだけのことを各省検討しなさいという御指示がありましたので、一昨日、早速終了後に、本省に戻りまして、皆と検討した結果ですね、やはり満員電車は危険、それからやはり、こういう国会開会中で来週からは分科会も始まるということであれば、皆、それぞれ夜遅く働いたり、忙しいわけですけれども、なかなか休みたいと言ってもですね、何を言っているんだという空気がないわけではない。それは、部下もそうですし、特に上に立つ人間はですね、示しがつかないから休むわけにはいかないというのも逆にあるかもしれない。ですから休む勇気を持って欲しいと、自分がここで頑張ったことによってですね、農林水産省全体の機能に影響を与えるということでは、本末転倒であるので、ここは勇気を持って、休むべきだと思ったら休む。休むのも今は仕事の一環だというくらいの気持ちを持って欲しいということで、こういうことといたしました。

記者

  追加で、時差出勤が先ほど800人程度ということだったんですけれども、テレワークの対象となる糖尿病や呼吸器疾患などの方というのは何人ぐらいいらっしゃるのか。

大臣

  詳細な数字は自己申告をしていただかないと。プライバシーに関わることでありますので、糖尿病の人は来てくださいとかですね、なかなか言えませんが、しかしそれはやはり、職場の中でですね、実は私、基本的疾患を持っておりますので、休ませて欲しいと言えばですね、あうんの呼吸でそれはやらなければならないだろうと思います。

記者

  コロナウイルスの関連で、農水省が主催するイベントですね、数百人単位で集まるものもあって、来週もASFのシンポジウム等もありますけれども、そういったイベントの開催について、今後どのような対応をされていくでしょうか。

大臣

  イベントにつきましてはですね、厚労省の方から昨日の20日、今が重要な時期であってですね、開催することを改めて検討することを国民の皆様方に求めたということで、国の方からですね、一律に自粛を求めるような姿勢ではないということは御存知のとおりだと思います。私たちも同じでありますけれども、実は私、ちょっと、アルゼンチン大使のお招きをいただきまして、アルゼンチンタンゴを見に夜、女房と行ってきたんですけれども、しっかり手洗いをしてですね、アルコール消毒をして、やるべきことをすればですね、大丈夫なのではないかと思います。中野サンプラザだったんですが、開演中、ほぼほぼ咳をする方もいなかったですよ。ですがやはり、国民の間にも随分、そういう手洗い習慣とか、自分がもしかしたらという時には外出しないというような意識がですね、定着しているのかなあと思います。基本的には主催者の判断に委ねられるということは致し方ないのではないかと思っています。
  しかし、ASFのシンポジウムについてはですね、非常に、定員があっという間に埋まるという大変な盛況であって、非常に質の高い方々が参加していただく内容でもありますので、できる限りの消毒液の配置とかですね、色々なことを我々は準備しつつ、これについては、基本的には行うという方向で今進めさせていただいております。

記者

  その後、中国からの仕入れの状況に関して、コロナウイルスの影響を教えてください。

大臣

  テレビ等でも放送されておりますけれどもですね、ショウガとかニンニクとかですね、長ネギとかタマネギとか、吉野家さんでいうと、吉野家さんのタマネギはほぼほぼ中国産、しかも店頭に入ってくる段階で外側の皮をむいてあるという、一次加工をされているということでもあって、特に外食、中食中心に影響が出ている。ただ国産のものについてですね、その価格が反映されている状況にはありませんが、輸入品については極めて品薄になって、輸入品そのものの価格は確かに上がっています。ですから前にも述べましたけれども、なかなか畑にもですね、流通にも、それから輸出する拠点にも人が戻らない、機能が回復しないということであればですね、もうしばらくすると、もう少し影響が顕著なものが出てくる可能性があると思いますが、一部では国内の生産地への転換も可能だという声も聞こえていますので、日本の生産地に転換できるところは転換していただいてですね、中国でのコロナウイルスの一日も早い終息に向けての道筋が見えることを私としても大変期待をしております。

報道官

  他ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。以上で終了します。どうもありがとうございました。

以上