2020年2月12日

2020年2月11日(火曜日)、タイ王国のバンコク市内において、経済産業省は、タイ王国工業省タイ工業標準局(TISI)と日本国経済産業省産業保安グループとの間で、製品安全に関する協力文書(MOC)を締結しました。
本MOCの締結により、タイ王国及び我が国の市場に流通する製品の安全性向上が期待されます。

1.MOC締結の背景

グローバルサプライチェーンの広がりや、インターネット取引の普及による取引のボーダーレス化などを背景に、日本での消費生活用製品に起因する死亡事故や火災事故等も多様化しています。こうした中で、輸入製品の主要製造国の1つであるタイの製品安全当局(タイ工業標準局(TISI)、消費者保護局(OCPB)、王室警察)などに対し、経済産業省では、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)と協力し、2017年度から日本の製品安全制度の浸透を図るべく、日本の製品安全政策やNITEの製品事故分析手法についての研修などを行ってきました。

今回、これまでの取組を踏まえて、今後も両国内に流通する製品のさらなる安全性向上を目指すため、タイの製品安全当局の1つであるタイ工業標準局(TISI)と、経済産業省産業保安グループとの間で、製品安全に関する協力文書を締結することとなりました。

2.MOCの概要

(1)文書名

  • MEMORANDUM OF COOPERATION (MOC) BETWEEN THE INDUSTRIAL AND PRODUCT SAFETY POLICY GROUP OF THE MINISTRY OF ECONOMY, TRADE AND INDUSTRY OF JAPAN AND THE THAI INDUSTRIAL STANDARDS INSTITUTE OF THE MINISTRY OF INDUSTRY OF THE KINGDOM OF THAILAND
  • 日本国経済産業省産業保安グループとタイ王国工業省タイ工業標準局間の協力文書(MOC)(仮訳)

(2)署名者

日本:小澤典明経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官
タイ:ワンチャイ・ファノムチャイ工業省タイ工業標準局長

(3)協力内容

  • 以下の情報交換・意見交換
    • 両国で発生した重大製品事故に関する情報
    • 両国で実施された製品リコールに関する情報
    • 両国で流通する製品について明らかになったリスクや改善措置 など
  • 定期的な会合の開催などによる人的交流(双方の国内関係機関(NITE等)との連携を含む)
  • の画像
  • の画像

(写真左)左側から原製品安全課長、TISIウィラキット・ランタキットタナワット副局長※両者が代理で文書を手交

(写真右)経済産業省、NITE、TISI関係者による集合写真

担当

産業保安グループ製品安全課長 原
担当者:木地本(きじもと)、秋葉

電話:03-3501-1511(内線 4301~6)
03-3501-4707(直通)
03-3501-6201(FAX)