日時 令和2年2月4日(火曜日)8時37分~8時42分 於: 衆議院中庭側廊下
主な質疑事項
  • 家伝法の成立を受けた省令・指針の改正の今後の対応について
  • 新型コロナウイルスに対する農水省の対応について
  • CSF未発生地域における防疫体制について

 

記者

  家伝法を一部改正する議員立法が成立したことを受けて、今後、関連する省令や指針の改正が急がれると思いますが、現在の進捗状況と今後の御対応を教えてください。

大臣

  今、御指摘にあったように議員立法が成立しました。これにつきましてはですね、与野党を越えて、大変な議論を、危機感を持ってしていただいたことに大変、感謝をいたしております。
  明日の2月5日水曜日に公布・施行される予定でありますので、私としても大変ありがたいと思っているところであります。また、予防的殺処分の具体的・技術的事項を定めるですね、特定家畜伝染病の防疫指針につきましても、明日、法定手続であります、食料・農業・農村政策審議会からの意見聴取及び都道府県への意見照会を実施いたします。法の施行と同日中に効力を発揮することができるように準備を進めているところでございます。

記者

  関連して病名を、法律上は「豚熱」というふうに書かれるかと思いますが、一般的には「CSF」、「ASF」も使っていかれるということで混乱の懸念はないでしょうか。また、周知の状況とかを教えてください。

大臣

  先般、日本獣医学会から、端的にCSF、ASFの病状を理解ができて、かつ、国際的な名称の日本語訳として適切なものとして、「豚熱」、それから「アフリカ豚熱」という和名の提言をいただきました。和名の提言をいただき、今般の議員立法におきまして、名称変更が行われたものであります。なお、「CSF」、「ASF」については、略称でありますから、法律用語とすることは難しいということであります。
  農林水産省といたしましては、BSEとですね、同様に、現在定着しつつある「CSF」、「ASF」という名称をですね、引き続き使用させていただくことが適切ではないかと考えております。報道機関におかれてもですね、そのような名称で御協力いただければありがたいと考えております。

記者

  新型肺炎の対応なんですけれども、食料支援などのほかにですね、食料メーカーのサプライチェーンの影響も懸念されるかと思いますが、農水省の対応状況を教えてください。

大臣

  今のところですね、国内的な混乱はございませんが、もちろん中国からの輸入も日本は行っているところでありますので、それについて若干御心配の声があることは承知をいたしております。今の段階ではですね、確固たるエビデンスに基づく混乱は報告されていないところであります。

記者

  CSFに絡んでお伺いします。沖縄県のほうにCSFが飛び火して、本州、特に取材すると東北のほうで危機感が非常に高まってるという印象を受けるんですけれども、改めて経口ワクチンは今後拡大していくということなんですが、その東北、より西のほうに拡大していく、もしくは予防的なワクチンの接種を広げていくということについて、大臣として今どういうふうに思われてますでしょうか。

大臣

  予防的ワクチンにつきましてはですね、御存知のようにイノシシが実際に罹患しているというところを推奨地域として指定させていただいてるところでありますから、それ以外のところについて推奨地域に指定する予定は考えておりません。ただ、ワクチンベルトはですね、穴があってはいけませんし、どこにラインを引くかということはですね、不断に見直す必要があるというふうに思っています。雪もだいぶ降ってまいりましたので、イノシシの移動も秋に比べればですね、それほど激しくはないと思いますが、一度罹患すればですね、ワクチン接種についてはコストも当然かかってくるわけでありますから、流通についてはコスト的にもですね、価格的にも影響出ておりませんけれども、そういった東北の方々の声は十分理解しておりますので、またしっかり意見を聞きながらですね、決定してまいりたいと思います。

報道官

  ほかにございませんでしょうか。よろしいですか。以上で終了します。ありがとうございました。

大臣

  ありがとうございました。

以上