1. 1 1月30日,外務省主催により,日本旅行業協会(JATA)において「中央アジア+日本」対話・第5回専門家会合(観光分野)が開催され,中央アジア5か国(ウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,タジキスタン,トルクメニスタン)の実務専門家と日本側関係者(外務省,観光庁,国際協力機構(JICA),日本旅行業協会(JATA),観光関連の民間企業等)との間で意見交換が行われました。

    2 この会合は,昨年5月にタジキスタンのドゥシャンベで行われた「中央アジア+日本」対話・第7回外相会合において,新たな実践的協力として観光分野での協力に取り組んでいくことで一致したことを受けて開催されたものです。

    3 日本側からは,観光の世界的潮流や日本のアウトバウンド観光客の傾向について説明がありました。中央アジア諸国の参加者からは,各国の観光地や料理,民芸品といった観光資源の魅力及び潜在性が紹介されました。また,日本人観光客向けの,中央アジア複数国を巡るツアーの例が発表されました。

    4 これを受けて議論が行われ,中央アジア諸国の参加者からは,観光振興のために必要であるガイドの育成,査証や滞在手続の簡素化,連結性の向上のための各国の取組等について説明がありました。また,鉄道等のインフラの一層の改善の必要性の認識が示されるとともに,域内各国間での観光振興の協力の可能性についても言及がありました。

    5 総括として,中央アジア各国の観光分野での潜在性を活かすため,「中央アジア」というブランドの力を高めるべく,各国の協力が重要であるとの考えが示されました。

    6 会合に引き続き,中央アジア諸国のそれぞれの参加者と日本側民間企業との間で個別の意見交換のセッションが設けられました。