ジンバブエに対する医療環境改善のための無償資金協力に関する書簡の交換

1　本29日（現地時間同日），ジンバブエ共和国の首都ハラレにおいて，我が方岩藤俊幸駐ジンバブエ特命全権大使と先方ムトゥリ・ヌーベ財務・経済開発大臣（Prof. Mthuli NCUBE, Minister of Finance and Economic Development）との間で，供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

2　ジンバブエの経済状況は一貫して低迷しており，医療分野の設備投資に対する政府予算手当も不十分である中，同国最大の高次医療施設に位置付けられているハラレ中央病院の小児科ではベッド数350床に対して，年間約1万人の子どもたちが入院し，加えて約4万5千人の子どもたちが外来診療に訪れるなど，需要に対する医療施設の整備が追いついていないほか，多くの医療機材が老朽化しており，子どもたちの医療環境に深刻な支障が生じています。

3　この協力は，ハラレ中央病院の小児科に対して医療機材（入院患者用ベッド，人工呼吸器，レントゲン装置等）を供与することにより，ジンバブエの子どもたちのための保健医療サービスの質及び医療アクセスの改善を図り，ひいては持続的な成長に向けた経済社会開発に寄与するものです。

4　我が国は，2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議（TICAD7）において，UHC拡大とアフリカ健康構想の推進を表明（PDF）しており，この協力は同表明を具現化するものです。