令和2年1月29日
農林水産省


農林水産省とロシア連邦農業省は、「ロシア極東の農業・水産業生産力強化に係る日露共同プロジェクト」について合意しました。
今後、農林水産省では、本共同プロジェクトに基づいて、農業・水産分野における日露企業の協力を推進してまいります。

1.概要

  農林水産省とロシア連邦農業省は、日露両国が推進する8項目の「協力プラン」のうち「極東における産業振興、アジア太平洋地域に向けた輸出基地化」に資する、農業・水産業分野の日露協力について議論を行ってきました。
  1月16日(木曜日)、両省は次官級の協議をベルリンにて開催し、「ロシア極東の農業及び水産業の生産性向上に係る日露共同プロジェクト(以下:共同プロジェクト)」について合意に至り、共同プロジェクトの推進のための協力覚書に署名しました。
  共同プロジェクトは、ロシア極東の農業・水産業において、日露協力の可能性を有する分野・品目を特定するとともに、両国の民間企業の参画により、当該分野・品目に関連するプロジェクト形成の促進を図っていくものです。
  今後、農林水産省では、ロシアにおける農林水産関連ビジネスに関心がある日本の民間企業・団体の皆様を支援するために実施している「ロシア極東等農林水産業プラットフォーム」等を通じ、民間企業・団体の皆様と連携し、共同プロジェクトを推進していくこととしています。

 

〇8項目の「協力プラン」
  2016年5月,安倍総理からプーチン大統領に提示された、日露経済交流促進のための協力プランであり、(1)健康寿命の伸長,(2)快適・清潔で住みやすく,活動しやすい都市作り,(3)中小企業交流・協力の抜本的拡大,(4)エネルギー,(5)ロシアの産業多様化・生産性向上,(6)極東の産業振興・輸出基地化,(7)先端技術協力,(8)人的交流の抜本的拡大の8項目からなる。
https://www.ru.emb-japan.go.jp/economy/ja/index.html(外部リンク)

〇ロシア極東等農林水産業プラットフォーム
  ロシア極東地域等の農林水産関連ビジネスに関心のある日本企業・団体を支援するため、2017年2月に設置。メンバーは日本企業、関係機関・団体、政府機関で構成されており、定期的に開催する会合や官民ミッション等を通じて、日露ビジネス関連情報の共有やビジネスの機会づくり等を実施。
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/food_value_chain/russia.html

 

2. 共同プロジェクトの概要

(1)日本の民間企業の技術・ノウハウの活用を通じ、ロシア極東の農業・水産業の生産性の向上及び品質の改善を図ることを目的とする。
(2)以下の日露協力の可能性を有する分野に於いて日露企業の協力を推進する。
<対象分野>
A  大豆、トウモロコシ、小麦、畜産物などの生産性向上・輸出力拡大
B  野菜温室の増加による野菜生産の増進等
C  魚製品及び海産食品の生産及びロシア国内外への供給の増加

 

3. 協力覚書の主な内容

(1)農林水産省及びロシア農業省は、共同プロジェクトの成功裏の実施及び遂行のためのあらゆる可能な貢献を行う。
(2)両省は、共同プロジェクト実施の結果を評価し、協力へ更なる推進力を与えるため、次官級の定期的な会合を開催する。

 

<添付資料>
ロシア極東の農業及び水産業の生産性向上に係る日露共同プロジェクト  和文(PDF : 184KB)     英文(PDF : 37KB)
ロシア極東の農業及び水産業の生産性向上に係る日露共同プロジェクトに関する日本国農林水産省とロシア連邦農業省との間の協力覚書  和文(PDF : 80KB)     英文(PDF : 34KB)

 

お問合せ先

大臣官房国際部海外投資・協力グループ

担当者:菊池、池田
代表:03-3502-8111(内線3512)
ダイヤルイン:03-3502-5914
FAX番号:03-3502-8083

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