2020年1月21日(火曜日)
10時55分~11時00分
於:記者会見室

質疑応答

三菱電機に対する不正アクセス

Q: 三菱電機がサイバー攻撃を受けて技術関連情報などが外部流出した可能性がある事案が発生しました。今回の事案への受け止めと経産省としての今後の対応をお願いします。

A: 三菱電機株式会社に対する不正アクセスにつきましては、報告を受けており、概要は承知をしております。
三菱電機によれば、不正アクセスにより、採用応募者や社員に関する個人情報、三菱電機自社の営業・技術関連情報などが外部に流出した可能性があるとのことであります。

防衛装備品や電力関係などの機微情報の流出がないことは確認済みという報告を受けておりますけれども、現在、三菱電機は原因究明等の対応を行っていると聞いており、経済産業省としても、引き続き注視してまいりたい、現時点では、こういったことで三菱電機からの報告を受けて、それを承知しているということと、あとは、このことの推移を見守ってまいりたいということであります。

楽天市場の送料無料

Q: 楽天が今年3月から一定額以上で送料を無料にする方針です。送料は出店者の負担になることから、反対の出店者の会見も行われるんですけれども、中小企業の支援策についてはどうお考えですか。

A: 個別の事案については、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。

一般論として、デジタル・プラットフォーム企業と中小企業等の取引先企業との間において、必要な情報提供や十分な意思疎通が図られることが重要であると考えております。これはデジタル・プラットフォーマーに限らずに、通常のビジネスにおいても、やはり相互の理解が必要だし、情報の共有というものが必要だと思います。そういったものが重要であるということを思っております。

三菱電機に対する不正アクセス

Q: 三菱電機の関連なんですけれども、報道では去年6月にはもう既に事案があったということで、実際の報告が今年に入ってからということで、その遅れといいますか、そういったことに対する受け止めはどう見ていらっしゃるのか。

A: 今お話があったように、昨年の6月28日が、不正アクセスが判明をしたということでありまして、経済産業省には、1月10日に報告があったと聞いております。その際、原因調査などを含め、早急に公表するように、1月10日の時点で経済産業省の担当者から三菱電機側には伝えたところでもあります。

一般論として、個人情報などの流失が疑われる時点で、影響を受ける方々との関係なども踏まえつつ、速やかに公表することも検討すべきであったと思っております。内容については、精査をしなくちゃならないと思っておりますけれども、そういう不正アクセスがあったということは、やはり社会全体、また企業、他の企業も含めて敏感であると思いますので、こういうことがあったということは、やはり早急に報告すべきであったと思っております。

電気事業法等の改正

Q: 通常国会が始まって、関連法案の登録も終わったようですけれども、通産省からは電気事業法及び三法の一括法が提出するという予定のようですけれども、今回の電気事業法の改正の、細かいことは別として、意義というか、そして配電部門を電力会社から分離するというような規定もあるようですけれども、どんな具合に大臣は認識されていますか。

A: 詳しくは事務方から、またお話をさせていただきたいと思いますけれども、電気事業法につきましては、災害の検証も含めて、またFIT制度の検証も含めて、しっかりと見直しをしていかなければならない、新たなエネルギーの在り方というのは、社会全体で考えていかなければならない雰囲気にもなっておりますし、また、そういった中で、電気事業はどうあるべきかということを、方向性を示すものだと思っております。

三菱電機に対する不正アクセス

Q: 三菱電機の件で先ほどおっしゃったことの確認なんですが、速やかに公表すべきだったという意向は、会社側には、三菱電機さん側にはお伝えになっている…。

A: 1月10日の時点で公表した方がいいということと、経産省のガイドラインにおいても、できるだけ早く公表はすべきであるということを言っておりますので、これは先ほど申しましたように、個人情報とか他の情報については、どういったものが流れたか確定しないと、なかなか言えない部分もありますけれども、不正サイバー攻撃を受けた、不正アクセスを受けたということ自体は、早目に公表すべきであると思っております。

(以上)

最終更新日:2020年1月21日