令和2年1月13日(現地時間)、サウジアラビア王国のウラーを訪問している安倍総理は、世界遺産マダイン・サーレハ遺跡を視察しました。

 その後、アラブ首長国連邦のアブダビを訪問し、歓迎式典に出席後、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ皇太子兼UAE(アラブ首長国連邦)軍副最高司令官と会談及び覚書交換式に出席しました。

 マダイン・サーレハ遺跡の視察後、総理は、次のように述べました。

「この視察は、サウジアラビアの古(いにしえ)より守ってきた伝統や文化を感じることができました。」

「昨日、サルマン国王陛下、ムハンマド皇太子殿下と会談を行い、緊迫する中東情勢について詳細かつ率直な意見交換を行いました。
 事態の更なる悪化を避けなければなりません。全ての関係者が自制的に対応し、そしてあらゆる外交努力を尽くすべしとの認識で一致いたしました。
 日本はこの中東地域にエネルギー資源の多くを依存しています。こうした外交努力と併せて日本関係船舶の航行の安全を確保するため、自衛隊を派遣することについて、サウジアラビアの完全な理解と支持を得ることができました。このあと、UAEとオマーンを訪問します。それぞれサウジアラビアと同様、地域に大きな影響力を持つ国々であります。
 関係国の自制的な対応により、緊張緩和の動きがみられるこの機会をいかして地域の様々な問題について平和的な、そして対話を通じた解決に向けた、機運を醸成していくことが重要であります。
 これまでの中東との友好関係の上に、こうした日本ならではの粘り強い外交努力を続けていきたいと考えています。」

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