田中復興大臣記者会見録(令和2年1月7日(火)11:33~11:40 於)復興庁会見室)

1.発言要旨
 皆様、改めまして、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 本日の1点目であります。令和2年の年頭にあたり、所感を申し上げたいと存じます。
 東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原発事故から9度目の新年を迎えました。
 改めて、震災によって亡くなられた方々に追悼を捧げるとともに、遺族の方々、今なお避難生活を続けておられる方々に心からのお見舞いを申し上げる次第でございます。
 復興・創生期間の終了まで残り1年となる本年は、復興・創生期間内の取り組みをやり遂げるとともに、期間後に向けた所要の準備を整えるための重要な節目の年となります。
 昨年末には、「「復興・創生期間」後の復興の基本方針」を閣議決定させていただき、令和3年度以降における各分野の取り組み、復興を支える仕組み、組織等について方針をお示しいたしました。
 本年はこの基本方針に基づき、令和3年度以降の個別事業の取り扱いや財源等について、さらに精査・検討を進める必要がございます。
 また、今月の開会が想定される通常国会において所要の法案を提出できるよう準備を進め、御理解をいただけるよう政府としてしっかりと説明を果たしてまいる所存であります。
 さらに、本年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。この絶好の機会を通じて、復興しつつある被災地の姿や魅力を国内外にしっかりと発信してまいりたいと存じます。
 本年も私が先頭に立ち、復興庁職員一同、改めて現場主義を徹底し、被災地に寄り添いながら全力で復興に取り組んでまいります。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 2点目は、明日8日に岡山県を訪問し、福島県等から避難されておられる方々とお目にかかる予定であります。
 この中で、避難されている方々から直接、現在の暮らし向きや避難元への帰還の意向などについて御意見を伺いたいと考えております。
 以上でございます。

2.質疑応答
(問)年頭の所感で、復興・創生期間後、令和3年度以降の取り組みに向けて準備を進める重要な年になるという認識をお示しになりましたが、今回は国会での法整備を含めて、復興庁として復興・創生期間内の取り組みをやり遂げるとともに、次に向けてのステップを踏むべきというような年になるかと思います。
 国会に向けて各種法案の準備をしているということですが、国会審議を通じてどのようなところを、与野党とともに深めていきたいというお考えでいらっしゃいますか。
(答)私どもとしましては、昨年12月に閣議決定させていただきました基本方針に基づいて、東日本大震災復興特別区域法、福島復興再生特別措置法等の一部改正について、次期通常国会への提出を図っていく準備をしてまいりたいと思っておるところです。
 これらの法案については、関係各所と協議、調整を進めておりまして、3月上旬の閣議決定を目指していくことができればと思っております。
 当然、10年の節目を迎える時期でございますので、その10年間の仕上げというものは、今までも何度か申し上げましたとおり、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 国会の審議というのは、これからの10年ということでありますので、福島第一原子力発電所の事故による地域、そして地震・津波の地域、大きく分けて2つあるわけでございますが、それぞれの特徴、地域をしっかりと私たちも把握しながら、きめ細かい対応をしてまいりたいと思っております。
 地元の自治体、あるいは県知事さん等からもいろいろな御要望も出ておりますので、こういうケア等についても対応していく覚悟でございます。以上でございます。
(問)先ほど職員への訓示の中で、被災地産品のトップセールスをされるお話をしていたかと思うのですが、具体的な場所や地域というイメージはされているのでしょうか。
(答)まだ具体的には申し上げていないところでございますが、いろいろと調整をして対応してまいりたいと思っております。
(問)先ほどの冒頭の発言の中で、明日だと思いますけれども、岡山に行かれるというお話がありました。
 いわゆる県外への避難者の方だと思うのですが、避難者の方と直接お話をされるのは、大臣としては初めてでしょうか。
(答)いえいえ、今までもいろいろな方々とお目にかかっておるわけでございまして、私たちのほうも昨年の9月に就任して以来、被災3県の知事、市町村長や支援団体の皆様など多くの方から意見を伺ってきましたし、福島県等から広域的に避難されている方々に対しましても、直接話を伺って、復興に向けた今後の取り組みの参考にしたいということで努力しておるところでございます。
 いろいろな方々の御意見を伺っておりまして、今回の岡山県のほうは昨年内の12月にお伺いする予定を一度組んだのですが、閣議の日程が動いてしまったものですから、少しずれて年越しになったということでございます。
 皆様の多様な御意見を承ってきたいと思っております。
 どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。

(以  上)