エチオピアにおける道路維持管理機材整備のための支援（無償資金協力に関する書簡の交換）

1　本16日（現地時間同日），エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバ市において，我が方松永大介駐エチオピア大使と先方アーメド・シデ・エチオピア連邦民主共和国財務大臣（H.E. Mr. Ahmed Shide, Minister of Finance of the Federal Democratic Republic of Ethiopia）との間で，供与限度額13億8,600万円の無償資金協力「アディスアベバ市における道路維持管理機材整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

2　アディスアベバ市では，道路総延長約3,800kmのうち舗装道路は約1,000km（約26％）に過ぎず，市内の交通は舗装道路に集中するため，慢性的な交通渋滞が生じているとともに，舗装の劣化や損傷が深刻化しています。このような劣悪な交通事情は，エチオピア経済の成長を阻害するとともに，医療，教育などといった社会サービスへのアクセス低下を招くなど，深刻な課題となっております。

3　本計画は，アディスアベバ市において，アディスアベバ市道路公社の道路維持管理機材を整備することにより，市内道路の適切な維持管理及び道路状況の改善を図ることでインフラ開発に寄与し，もって同市の経済活性化及び社会サービスへのアクセス改善を通じたエチオピアの質の高い経済成長の促進に貢献するものです。

4　本計画を通じ，同市内道路の整備により，交通安全の向上及び輸送効率の改善に伴う経済活性化に資するとともに，同市民の社会サービスへのアクセスが改善されます。

5　我が国は，2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議（TICAD7）において，「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明（PDF）しており，この協力は同表明を具体化するものです。