令和元年12月25日
農林水産省
農林水産省
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年1月)について、主産地等から聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。
1.概要
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページに掲載しています。
今般、令和2年1月の野菜の生育状況及び価格見通しの聞き取り結果を次のとおり公表します。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、東京都中央卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向です。
また、これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/
2.現在の生育状況
(総論)
品目 | 現在の生育状況 |
根菜類 (だいこん及びにんじん) |
だいこんは、平年並み。肥大が順調に進み、太物傾向。 にんじんは、10月中旬以降における長雨の影響に伴い、生育が遅延。品質の低下も見られる。 |
葉茎菜類 (はくさい、キャベツ等) |
はくさいは、平年並み。品質が低下していたが、天候が良好に推移していることに伴い、回復傾向。 キャベツ、ほうれんそう及びレタスは、平年並み。 ねぎは、概ね平年並み。一部産地において、10月の大雨による作業遅れ等の影響により、生育が遅延しているが、回復してくる見込み。 |
果菜類 (きゅうり、なす等) |
きゅうり、トマト及びピーマンは、平年並み。 なすは、概ね平年並みであるが、11月末頃からの気温低下に伴い、生育がやや鈍くなっている。 |
土物類 (ばれいしょ、さといも 及びたまねぎ) |
ばれいしょは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。長崎県において生育は平年並み。 さといもは、平年並み。 たまねぎは、収穫が終了し、作柄良好。 |
3.今後の生育、出荷及び価格見通し
(各論)
品目 | 主産地 ( )書きは平成31年 1月の入荷 シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 価格見通し (平年(直近5か年 平均)比) |
|
1月前半 | 1月後半 | |||
だいこん |
神奈川(54%) 千葉(36%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
にんじん | 千葉(85%) |
・ 主産地において、生育が遅延していることから、1月前半の出荷数量は平年をやや下回り、品質の低下も見られるため、価格は平年を上回る見込み。 今後、天候が良好に推移すれば、生育及び出荷数量の回復が見込まれるため、1月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。 |
高値水準 で推移 |
平年並み に戻る |
はくさい | 茨城(84%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
キャベツ |
愛知(58%) 千葉(20%) 神奈川(15%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ほうれんそう |
群馬(35%) 茨城(27%) 埼玉(14%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ねぎ |
千葉(35%) 茨城(18%) 埼玉(17%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
レタス |
静岡(38%) 香川(13%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
きゅうり |
宮崎(36%) 千葉(20%) 高知(19%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
なす | 高知(66%) 福岡(15%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
トマト |
熊本(47%) 栃木(17%) 愛知(13%) |
・ 主産地において、一部産地で、日照不足に伴い小玉傾向であるものの、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ピーマン |
宮崎(42%) 高知(22%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ばれいしょ |
北海道(54%) 長崎(31%) |
・ 1月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。 |
安値水準 で推移 |
安値水準 で推移 |
さといも | 埼玉(55%) 千葉(20%) |
主産地において、生育が平年並みであるため、1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
たまねぎ | 北海道(88%) |
1月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
注:「平年並み」とは、平年との比率が80%以上、120%未満であることを示している。
<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 50KB)
お問合せ先
生産局園芸作物課
担当者:朝倉、中村、熊谷
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961
FAX番号:03-3502-0889