令和元年11月30日(土)から12月12日(木)までに実施した標記派遣において、パラオ諸島から5柱の御遺骨及びソロモン諸島から5柱の御遺骨が帰還します(身元特定のためのDNA鑑定用の検体は採取済)。
 このため、遺骨引渡式を下記のとおり行いますので、お知らせします。
 また、今回の派遣において、現地で骨の形質の専門家により日本人戦没者の蓋然性が高いと認めるに至らなかったソロモン諸島の40個体の御遺骨については、検体を持ち帰ることとしており、後日DNA鑑定を行う予定です。
 なお、パラオでは、未焼骨の検体を国外に持ち出す場合、収集団の滞在期間中に許可申請を行うことが出来ないため、日本人戦没者の蓋然性が高いと認めるに至らなかった御遺骨の検体については、一旦収集団が帰国した後に改めて手続きを行い、持ち帰る予定です。
 
                           記
 
1 開催日時 : 令和元年12月13日(金)10:30~11:00
 
2 開催場所 : 千鳥ヶ淵戦没者墓苑
         (所在地:千代田区三番町2)
 
3 遺骨引渡式次第
 ・開式
 ・遺骨収集団入場
 ・遺骨引渡し
 ・遺骨仮安置
 ・黙とう
 ・献花
 ・遺骨捧持
 ・閉式
※献花時の奏楽を海上自衛隊東京音楽隊に依頼しています。
 
4 その他
  遺骨引渡式終了後に同所において遺骨収集団の解団式を行います。
 
5 取材上のお願い
(1)お車でお越しの場合は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑駐車場をご利用ください。
(2)取材時は、会社名を示す腕章等の着用をお願いします。
(3)参列者に対する取材・撮影はご遠慮ください。
(4)式進行の妨げとならないよう、十分留意してください。
(5)その他、施設職員、厚生労働省職員の指示に従ってください。

 
(参考)遺骨引渡式の趣旨について
 
 政府においては、昭和27年度から南方地域において戦没者の遺骨収集を開始し、その後、平成3年度から旧ソ連地域での抑留中死亡者、さらに、平成6年度からモンゴル地域での抑留中死亡者についても遺骨収集を開始しています。これまで、陸海軍部隊や一般邦人の引揚者が持ち帰ったものを含め、海外戦没者約240万人のうち約128万柱の御遺骨を本邦にお迎えしています。
 遺骨引渡式は、遺骨収集団が送還した戦没者の御遺骨を厚生労働省に引き渡すために行うものであり、原則として遺骨収集団の帰還時に千鳥ヶ淵戦没者墓苑(千代田区三番町2)で行っています。同式典では、日本戦没者遺骨収集推進協会等関係の団体代表者、関係国会議員、御遺族、戦友等の参列を得て、帰還した御遺骨をお迎えしています。
 なお、今回引き渡される御遺骨は、平成28年3月に成立した「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」に基づき、厚生労働大臣の指定を受けた一般社団法人日本戦没者遺骨収集推進協会が派遣した遺骨収集団が送還する御遺骨になります。