令和元年12月12日、安倍総理は、総理大臣官邸で第5回防災推進国民会議を開催しました。

 会議では、防災推進国民会議のこれまでの活動、防災推進国民会議の今後の活動方針及び構成団体等の取組等について議論が行われました。

 総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「第5回防災推進国民会議開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 国民会議の議員の皆様方におかれましては、本会議の活動へ御協力いただき、また、日頃から事前対策、発災時の諸活動や被災者の支援、地域防災など、ソフト・ハード両面から様々な防災分野で御活躍いただいておりますことに、改めて感謝申し上げたいと思います。
 今年も、全国各地で台風、地震、集中豪雨、記録的な暴風雨などにより、自然災害が相次ぎました。お亡くなりになられた方々に対しまして、御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された全ての被災者の皆様方にお見舞いを申し上げたいと思います。
 先週取りまとめた経済対策では、一日も早い被災地の復旧・復興に向け、切れ目なく対策を講じていくとともに、今般の災害の教訓をしっかりと踏まえながら堤防強化を始めとした水害対策の充実、そして無電柱化の加速など、インフラの強靱(きょうじん)化を進め、防災・減災、国土強靱化を更に強力に推し進めることとしております。
 また近年、災害が頻発、激甚化する中、大切なことは、政府や自治体が防災対策に全力を尽くすことはもとより、国民一人一人が、自らの命は自ら守るという意識を持って取り組む自助、そして地域、企業、学校、ボランティア等で互いに助け合う共助を併せ、地域全体で防災意識を高め、あらゆる自然災害に備える防災意識社会を構築していくことであります。
 台風19号の際には、地域における日頃からの取組により無事に避難できた事例も見られました。正にこのような取組を様々な機会を通じて広く国民が共有し、防災意識を高めることが求められており、多様な分野から御参画いただく国民会議がその役割を果たしていくのだと思います。
 皆様方が携わっておられるどの分野の取組も、自助・共助を推進する上で欠かせません。今後とも、各分野のリーダーである皆様の一層の御協力を賜りますようにお願い申し上げまして、私の御挨拶とさせていただきます。本日は、お忙しい中御参会いただきまして、誠にありがとうございました。」

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