1. 1 本11日,政策研究大学院大学にて,外務省と政策研究大学院大学の共催による第2回科学技術外交シンポジウムが開催されました。

    2 冒頭の開会セッションで,尾身朝子外務大臣政務官は,科学技術が国の平和や繁栄を支える重要な基盤であることに触れ,外務大臣への科学的助言や国際会議等での登壇,各国要人との意見交換といった岸輝雄外務大臣科学技術顧問の活動を紹介しました。また,G20TICAD7といった重要な外交行事において,岸顧問から提出された提言が成果文書等に反映されたことを振り返りつつ,「このシンポジウムが我が国の科学技術外交の更なる推進に繋がることを確信している」旨述べました。

    3 今回のシンポジウムでは,岸顧問からこれまでの外務大臣科学技術顧問としての活動及び今後の活動の展望について基調講演を行い,これについて,出席した科学技術外交推進会議の委員からそれぞれコメントがありました。

    4 続いて,科学技術外交に関連する分野の有識者として,小林喜光三菱ケミカルホールディングス取締役会長,五神真東京大学総長,濱口道成科学技術振興機構理事長,スー・木下駐日英国大使館公使参事官,小川尚子日本経済団体連合会産業技術本部統括主幹が登壇し,「これからの科学技術外交への期待」と題したパネルディスカッションを行いました。

    [参考1]外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
     外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について,外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。

    [参考2]「科学技術外交推進会議」
     2017年12月,岸田文雄外務大臣(当時)は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。