令和元年12月3日(火)

 今朝の閣議において,法務省案件はございませんでした。
 続いて,私から1件報告がございます。
 今週末,12月7日(土)に,第2回京都コングレス公開シンポジウムを京都コングレスの会場と同じ,京都国際会館において開催します。今回のテーマは「再犯防止と更生支援に向けた取組の現状と今後の展望」であり,私も出席し,御挨拶させていただきます。シンポジウムでは,パネルディスカッションなどを通じて,京都における地域に根ざした再犯防止の取組や,様々なお立場から犯罪をした人の立ち直りを支える取組について,現場で御尽力いただいている皆様から,実情や課題について御紹介していただく予定です。
 また,同日,「法務省政策提案ワークショップ」を,千代田区にあるヤフー本社において開催します。ワークショップでは,大学生と社会人がメンバーとなり,「非行少年の立ち直りのために自分や地域で何ができる?」など,「わたし」と「地域」と「立ち直り」について考え,アイデアを発表していただき,来年4月に開催される京都コングレスのサイドイベントで発表するアイデアを選抜する予定です。これらを通じ,京都コングレス及び再犯防止の取組への関心を高めていただく機会になればと思います。

共同親権に関する質疑について

【記者】
 共同親権についてお尋ねいたします。先月22日に,民法の単独親権制度は法の下の平等を定めた憲法に反するなどとして,集団訴訟が東京地裁に提訴されました。また,法務省が設置した有識者会議でも検討が行われており,法務省でも海外の制度について調査していると思いますが,今後の調査の見通しと,現在考えている御対応があれば教えてください。

【大臣】
 御指摘の訴訟提起に関する報道があったことは承知しておりますが,現時点では訴状が送達されておらず,コメントは差し控えさせていただきます。御指摘のとおり,現在,政府として,外国における離婚後の親権行使の在り方等について,調査を行っているところです。調査の結果については,調査及びその取りまとめが終了した後に,いずれ公表する予定ですが,その時期等は未定でございます。今後,御指摘の研究会において,外国調査の結果も参照しながら,丁寧な検討がなされることを期待しております。
 

(以上)