令和元年12月9日
農林水産省

「グローバル・フードバリューチェーン推進官民協議会」は、食産業の海外展開を一層加速化するための今後の取組方針を「グローバル・フードバリューチェーン構築推進プラン」として策定しました。これにより、輸出と海外展開の一体化、地方中小企業や複数企業の連携による海外展開が強力に推進されます。

1. 新プラン策定の背景~戦略目標の前倒し達成~

農林水産省は、「グローバル・フードバリューチェーン(GFVC)戦略」(平成26年6月策定)に基づき、海外展開に意欲のある民間企業を主なメンバーとする「GFVC推進官民協議会」を設置し、我が国食産業の特に途上国・新興国への展開の支援に取り組んできました。

協議会のメンバー企業・団体数は設立当初の77から450以上まで増加するとともに、2020年度の戦略目標(食関連産業の海外売上高約5兆円)を前倒しで達成しました(2017年度:約5.9兆円(注1))。

GFVC推進官民協議会のメンバー数推移

この度、協議会では、官民が一層連携し、より戦略的に海外展開を推進するための新たなプランを策定しました。

2. 新プランの概要~日本企業の海外展開と日本産農林水産物・食品の輸出拡大に期待~

「GFVC構築推進プラン」では、我が国企業の進出状況、FVCの発展段階をふまえ、主な国・地域ごとに企業支援の取組を重点化し、我が国企業の海外展開の促進を図ります。特に以下の項目に重点的に取り組みます。(別紙1および2)

(1) 輸出と海外展開の一体的な推進
日本産農林水産物・食品の更なる輸出拡大には、小売・外食の店舗展開等の食産業の海外展開(投資)との一体的な取組が有効と考えられることから、日本食・日本食品の展開を軸に、輸出と投資の一体的な推進に取り組みます。

(2) 地方の中小企業の海外展開の支援
海外で求められる優れた技術を有する農業生産者や食品加工業者は地方にも多く所在することから、地方でのセミナーの開催、(3)の企業連携への参画の支援等を通じ、地方企業の海外進出を促進します。

(3) 複数企業の連携による海外展開の推進
海外展開には、複数の日本の技術・ノウハウをパッケージで展開することが効率的であることから、農林水産省が主導的役割を担い、海外展開したい複数企業の集合体(コンソーシアム)の形成・計画策定を支援し、複数企業が連携した海外展開を推進します。

以上のような取組により、今後5年間で、GFVC推進官民協議会メンバー企業・団体数を800社・団体(令和元年10月現在:454社・団体)まで、協議会メンバー企業の海外進出数(注2)を200社(令和元年10月現在:124社)まで増加させ、食産業の海外展開を促進します。またこの取組により、日本産農林水産物・食品の輸出拡大も期待されます。

プランの全文は、以下のURLに掲載します。
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/food_value_chain/about.html

(注1) 経済産業省「海外事業活動基本調査」調査票情報より集計
(注2) 日本企業の出資比率が10%以上の現地法人を設立している日本企業の数。令和元年10月現在の現地法人設立状況は週刊東洋経済「海外進出企業総覧〔国別編〕2018年版」による。

添付資料

報道発表資料(PDF:742KB)
別紙1および2(PDF:687KB)

お問合せ先

大臣官房国際部海外投資・協力グループ

担当者:菊池・松尾・奥村
代表:03-3502-8111(内線3512)
ダイヤルイン:03-3502-5914
FAX番号:03-3502-8083

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