令和元年12月9日
水産庁


令和元年12月2日(月曜日)から12月7日(土曜日)までモスクワ(ロシア連邦)において「日ロ漁業委員会第36回会議」が開催され、漁獲割当量等の操業条件について実質的に妥結しました。
その結果、日本側がロシア側に支払う協力費については中断することとなり、令和2年の協力費は0円となりました。

1.日ロ漁業委員会とは

「日ロ漁業委員会」は、1984年に発効した「日ソ地先沖合漁業協定」※に基づいて設置されているものです。毎年、翌年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の漁獲割当量等の操業条件について協議しています。
※正式名称は「日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定」です。

2.開催日程及び場所

日程:令和元年12月2日(月曜日)~12月7日(土曜日)
場所:モスクワ(ロシア連邦)

3.出席者

日本側:神谷 崇(こうや たかし)水産庁資源管理部長ほか、外務省、水産庁、北海道庁及び関係する漁業団体の関係者
ロシア側:サフチュクP.S. 連邦漁業庁副長官ほか、外務省、連邦漁業庁、連邦保安庁国境警備局等の関係者

4.結果概要

今回の協議では、2020年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の操業条件について協議が行われました。協議の結果、以下の内容で妥結しました。

1.2020年のロシア200海里水域における日本漁船の操業条件
(相互入漁)
(1)漁獲割当量 90,000トン(前年77,500トン)
(2)主な魚種別の割当量 
    サンマ 70,927.4トン(前年59,000トン)
    スルメイカ 5,814.25トン(前年5,617.9トン) 
    マダラ 810トン(前年1,275.5トン)
(3)総隻数 592隻(前年592隻)
(4)協力費 0円(前年7億871.5万円)

(有償入漁)
(1)漁獲割当量 1,062.2トン(前年1,062.2トン)
(2)総隻数 22隻(前年22隻)
(3)見返り金 4,112.2万円(前年4,112.2万円)

2.2020年の日本200海里水域におけるロシア漁船の操業条件
(相互入漁)
(1)漁獲割当量 90,000トン(前年77,500トン)
(2)主な魚種別の割当量
    サバ 51,500トン(前年 51,500トン)
    マイワシ 23,500トン(前年 11,000トン) 
    イトヒキダラ 15,000トン(前年15,000トン)
(3)総隻数 89隻(前年89隻)

5.参考

令和元年11月29日付けプレスリリース「日ロ漁業委員会第36回会議」の開催(日ロ地先沖合漁業交渉)について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/191129.html

お問合せ先

資源管理部国際課

担当者:和澤、小田
代表:03-3502-8111(内線6744)
ダイヤルイン:03-3502-8453
FAX番号:03-3504-2649