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報道資料
令和元年12月6日
インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)2019の結果―大阪トラックの推進に向け、信頼性のある自由なデータ流通を議論―

 2019年(令和元年)11月24日から29日までインターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)がドイツ・ベルリンで開催されました。
 同会合では、各国政府の閣僚級や民間企業等のハイレベルが登壇するセッション等において、総務省から山田総務審議官が登壇し、「信頼性のある自由なデータ流通(データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト)」促進の重要性等について述べました。加えて、総務省から、データ流通に関するセッションにおいて、G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合の成果を報告しました。さらに、「大阪トラック」の推進に向け、信頼性のある自由なデータ流通の促進について、各国のパネリストと議論しました。
 また、AIに関するセッションにおいては、2016年(平成28年)のG7香川・高松情報通信大臣会合で開始されたAIに関する議論がOECDでの議論を経て、本年のG20大阪サミットにおいて合意に至った「人間中心」を基本理念とする「G20 AI原則」等を紹介しました。

 IGFは、インターネットに関する公共政策課題について、政府、民間部門、技術・学術コミュニティ、市民社会等のマルチステークホルダーが対話を行う会合です。国連経済社会局(UNDESA)が事務局となり、毎年開催されています。
 開会式では、グテーレス国連事務局長、独メルケル首相が登壇し、自由でオープンかつ安全なインターネットの提供や、インターネット・ガバナンスにおけるマルチステークホルダーアプローチの重要性等について、スピーチを行いました。

1 ハイレベル・セッションの概要

 本会合では、各国政府や民間企業、市民団体等のハイレベルの参加するセッションにおいて、総務省からは山田総務審議官が登壇し、「インターネット・ガバナンスの未来」をテーマとする議論において、本年6月のG20の議論や「大阪トラック(注)」の紹介を行い、「信頼性のある自由なデータ流通(データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト)」促進の重要性等を述べました。
 また、「データガバナンス」をテーマにしたセッションでは、データ流通推進の事例として、我が国の情報銀行の取組を紹介しました。

(注)「大阪トラック」
 本年6月のG20大阪サミットの際に安倍晋三内閣総理大臣が主催した「デジタル経済に関する首脳特別イベント」において立ち上げられた、デジタル経済、特にデータ流通や電子商取引に関する国際的なルール作りを進めていくプロセス。

2 「大阪トラック」関連セッションの概要

 本会合では「大阪トラック」に関連したセッションが開催され、総務省から、G20各国と合意した「信頼性のある自由なデータ流通(データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト)」の概念をはじめ、G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合の成果を報告しました。また、「大阪トラック」の推進に向け、国により異なっているデータの取扱に関する枠組の調和を図ることの重要性等を各国から参加したパネリストと共に議論しました。

3 AI関連セッションの概要

 本会合において、OECD(経済協力開発機構)が主催したAIをテーマにしたフォーラムに、山田総務審議官が登壇し、2016年(平成28年)のG7香川・高松情報通信大臣会合において開始されたAIに関する議論が、OECDでの議論を経て、本年のG20大阪サミットにおいて合意に至った「人間中心」を基本理念とする「G20 AI原則」等を紹介しました。

連絡先
国際戦略局 国際政策課
担当 秋山課長補佐、今村係長
電話 :03-5253-5921
FAX  :03-5253-5924

総合通信基盤局 データ通信課
担当 大江課長補佐、内藤係長
電話 :03-5253-5853
FAX :03-5253-5855

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