(令和元年11月29日(金)8:52 ~ 8:57 省内会見室)

【広報室】

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。まず有効求人倍率でありますけれども、令和元年10月の有効求人倍率は1.57倍と、前月と同水準、また、正社員の有効求人倍率も1.13倍と、前月と同水準となりました。現在の雇用情勢は、着実に改善が進む中、求人が求職を大幅に上回って推移していると引き続き判断しています。私の方から以上であります。

質疑

記者:
75歳以上の後期高齢者の窓口負担2割引き上げについて、どのような観点で大臣はご議論されるべきとお考えかご所見をお願いします。また今後のスケジュール感、見通しなども含めて教えていただければと思います。
大臣:
まず、これまでの政府の考え方自体は、新経済財政再生計画の改革工程表2018において、世代間の公平性や制度の持続性確保の観点から、後期高齢者の窓口負担の在り方について団塊世代が後期高齢者入りするまでに早期に改革が具体化されるよう関係審議会において検討と、また、今年のいわゆる骨太方針でも、医療費等のその他の分野についても基盤強化期間内から改革を順次実行に移せるよう2020年度の骨太方針において給付と負担の在り方を含め社会保障の総合的かつ重点的に取り組むべき政策を取りまとめるとされておりますから、まずそれらを踏まえて対応していくことが必要だと思います。そして、これからの議論についてはこれまでも申し上げてまいりましたけれども、2025年や2040年、そうした時の日本の社会を見据えながら、社会保障の在り方、そして医療についてもあるべき姿を考えていく必要があると思っております。そうした中で当然給付と負担のあり方についても持続可能性という観点からもしっかりと議論していくべき問題だと考えております。また具体的に今お話のあった後期高齢者の窓口負担について議論する際には、高齢者医療費の状況、また現役世代も含めた現行制度の状況、さらには高齢者の皆様方の医療費がどうなっているか、生活がどうなっているか、そういった高齢者を取り巻く環境を踏まえながら丁寧に検討していく必要があると考えています。
記者:
今の質問に関連してなのですけれども、全世代型の会議の中間とりまとめで医療の部分もある程度入れていくのではないかという報道もありますけれども、今後どのような見通しを持っておられるのかと、中間とりまとめの段階で入れるべきとお考えか、最終とりまとめのところで本格的な書き込みをするべき段階かご所見をお願いします。
大臣:
先ほど申し上げた骨太2019にこの医療等に関しては、来年の骨太において政策を取りまとめると書いてあるわけですから、それを念頭に置きながら、また同時に、これから先は西村大臣の所でご判断されるのだと思いますけれども、全世代型社会保障検討会議でのこれまでの議論というのも踏まえることは当然だと思いますので、それらを踏まえながら対応されていくのではないかと思いますけれども、現時点でそれ以上のことを申し上げる状況にはありません。
 

(了)