令和元年12月2日、安倍総理は、総理大臣官邸で北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会による表敬を受けました。

 安倍総理は挨拶の中で次のように述べました。

「今日は大変お忙しい中、わざわざ官邸までお越しいただきまして、本当にありがとうございます。また、北方領土返還運動の、皆さん先頭に立って運動を展開していただき、国民から理解を深めていただいていること、敬意を表したいと思います。政府としての方針は、領土問題の解決をして、平和条約を締結するというところでございますが、残念ながら日露の間に平和条約がないという異常な状態が70年余りも続いているわけであります。その中で、長門において会談を行い、その結果、我々は新しいアプローチによってこの問題を解決するという点で合意をしたところでございます。
 私たちの手で、この問題を解決する、真摯な決意をプーチン大統領と共に共有したところでございました。この新しいアプローチによるこの問題の取組によって、元島民の皆様の墓参においては、3年連続航空機による墓参が実現し、今まで入れなかったところにも入ることができるようになりました。なるべく皆様の希望に更に応えていくべく、努力していきたいと思います。
 また、四島における共同経済活動につきましても観光とゴミの問題についてのパイロット・プロジェクトが動き始めているところでございますけど、今週はこの二つのプロジェクトの専門家同士の協議が行われるということでございます。こうしたことを含めて、しっかりと前に進めていきたいと思いますが、こうしたプロジェクトを動かしていくにおいて近隣市町村の皆様には大変な御協力いただいていることをこの場で御礼を申し上げたいと思います。
 今、市長からお話を伺い、多くの元島民の方々が鬼籍に入られ、またお年を召されているという状況を私たちはしっかりと受け止めながら、この問題の一日も早い、正に元島民の皆さんに笑顔が戻るように、協力しながら全力を尽くしていきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。」

関連動画

 

動画の再生はこちら(政府インターネットTV)