1. 1 11月28日(現地時間同日),中央アフリカ共和国の首都バンギにおいて,我が方大澤勉駐カメルーン大使と先方アリーン・ルモンゲ国連世界食糧計画(WFP)中央アフリカ事務所副所長(Mrs. Aline RUMONGE, Deputy Country Director of WFP Central African Republic)との間で,中央アフリカに対するWFPを通じた食糧援助として,供与額3.5億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。

    2 中央アフリカは,人間開発指数において189か国中188位(2018,UNDP),また,飢餓指数も119か国中119位(2018年)と最下位です。武装グループの攻撃による治安悪化や干ばつ・砂漠化が懸念される厳しい環境により,食料安全保障は悪化の一途を辿っており,人口約460万人のうち約200万人が食料危機に直面しています。

    3 この協力は,中央アフリカ政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料事情を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,実施するものです。

    4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具現化するものです。

    [参考]中央アフリカ共和国基礎データ
     中央アフリカ共和国の面積は約62.3万平方キロメートル(日本の約1.7倍),人口は約467万人(2018年,世界銀行),一人当たりGNI(国民総所得)は480米ドル(2018年,世界銀行)。