2019年11月26日(金曜日)
10時5分~10時12分
於:記者会見室

質疑応答

韓国向け輸出管理措置

Q: 今日は幹事社の方から大きく2点、韓国の件と女川原発の件をお伺いします。

まず1つ目、韓国の件からお伺いをいたします。

対韓国の輸出規制をめぐる経産省の22日金曜日の発表について、韓国大統領府が24日、合意していた内容を意図的に歪曲、膨らませたものだとして外交ルートで日本に抗議をし、日本側から謝罪があったと発表しました。
韓国側は、22日の合意以降も、協議を通じ対韓輸出規制が迅速に撤回されないといけないという話も出ており、日韓両国の合意事項についての説明には両国の間でずれがあるように見えます。

お尋ねは、まず韓国側が説明をしている、日本へ抗議をしたという話、日本側が謝罪をしたという件についての事実関係をまずさせてください。2点目は、今後予定されている両国の協議で輸出規制強化の見直しについては話し合われるのかどうか、お尋ねをいたします。

A: まず抗議をし、謝罪をしたという話ですけれども、外交上の問題であり、私からお答えすることは控えたいと思っております。
今後の話ということですけれども、22日の日本側の発表は両国間の調整を踏まえたものという認識でございます。今後、輸出管理政策対話の再開に向けた調整をしていく方針ということでして、輸出管理政策対話の日程や議題については、今後課長級の準備会合において調整することとしておりますが、現時点ではそれ以上に合意した事項はございませんということであります。

Q: 今の点の確認ですが、では日本側が続けている輸出規制の強化について、これの見直しが議題に上るかどうかという点についても、まだ未定という御趣旨でいいですか。

A: 政策対話というのは、以前からずっと続けていたものでありますが、この3年半開かれていないという事実がございます。
政策対話というのは、お互いの輸出体制の確認であるとか、そういうことだと思っておりますので、そういうものが開かれるように課長級で準備会合を開くということであります。

女川原発2号機の審査

Q: 東北電力女川原発2号機について、原子力規制委員会が近く、新規制基準に適合すると認める見通しです。これに対する大臣の受け止めをお聞かせください。

また、事故を起こした東電福島第一原発と同じ型の炉で再稼働した原発はまだなく、女川2号機の後にどれだけ続くのかは不透明なままですと。政府の目標は2030年度の原発比率で20から22%程度としていますが、達成には30基程度の再稼働が必要です。政府目標の実現可能性について、大臣の所見を併せてお伺いしたいです。

A: 今御指摘の東北電力女川原子力発電所につきましては、現在、原子力規制委員会による審査が行われている段階であります。安全審査に関連して行われる手続や個別具体的な論点については、私の立場からコメントすることは差し控えたいと思っております。
また、エネルギーミックスにおける原子力比率20から22%については、原発の再稼働や設備利用率の向上、稼働率ですね、一部の原発の運転期間延長によって達成可能な水準であると考えております。

いずれにしましても、震災後にできた新しい基準、そして規制委員会も新しく震災後にその当時の思いを込めてできたものであります。その規制委員会の発表に対しまして私たちは尊重していくということでありますし、またその後の手続も幾つかあるということであります。

韓国向け輸出管理措置

Q: 先ほどの韓国の関連で伺うんですが、先ほどの大臣の御発言を聞くと、政策対話の再開は課長級の会合次第だと伺えたんですが、その点の内容について確認いたします。

A: 課長級は準備会合ということで、どういった形で行うか。実務的なやりとりをするということでありますので、向こうも政策対話の再開に向けて準備をするということを言われておりますので、まずは課長級でやりとりをした上で、その次ということになっていくと思います。

Q: あと課長級の開かれる時期の目途、例えば年内には1回目を開きたいとか、そのあたりの目途感としてはいかがでしょうか。

A: これは今の時点では決まっているのは、課長級の会合から始めようということだけですので、時期的なものは今決まっておりません。

Q: 今の質問に関連してなんですが、韓国側の今朝の報道、今朝か昨日かの報道の日本語訳を見ていると、課長級の協議が週内にもという報道もあるようなのですが、その距離感、時間感覚というのはどうなのでしょうか。

A: 報道に関して私も1つ1つコメントすることは差し控えたいと思います。ただ、課長級をやるというのは両方の合意事項、調整済みの事項であると思っております。

 

女川原発2号機の審査

Q: 先ほどの女川原発の関連でなんですが、個別の炉の審査の手続についてのコメントというのはなかなかしづらいと思うんですけれども、今回PWRとBWRと2種類ある中で、BWRでも合格が積み重なってくるということになると思うんですけれども、その点について、今後BWRについても運転が進んでいくんじゃないかという、その辺の期待感みたいなものは大臣お持ちなんでしょうか。

A: これは技術的なものは、技術的なもの、科学的なものは規制委員会の所掌でありますので、私どもからコメントすることは差し控えたいと思います。

以上

最終更新日:2019年11月26日