1.  本21日(現地時間同日),ソマリア連邦共和国の首都モガディシュにおいて,我が方堀江良一駐ソマリア大使と先方エマニュエル・ビジェニマナ国連世界食糧計画(WFP)ソマリア事務所副所長(Mr. Emmanuel BIGENIMANA, Deputy Country Director of WFP Somalia)との間で,ソマリアに対するWFPを通じた食糧援助として,供与額2億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。
    2. ソマリアでは,長期にわたった内戦のために今も国内情勢の悪化が続いており,国内避難民(IDP)は2019年1月時点で260万人を超えています。また,干ばつの影響により食料支援を必要としている人口は約350万人と推測され,約1千万人の子供が栄養不良の状態にあると見られています。
    3. この協力は,ソマリア政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,乳幼児用の栄養強化ペーストを供与することにより,特に脆弱な同国の乳幼児の栄養状態を改善することを目的として実施するものです。
    4. 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており,この協力は同表明を具現化するものです。

     [参考]ソマリア連邦共和国の面積は約63.8万平方キロメートル,人口1,500万人(2018年,世界銀行),一人あたりGNI(国民総所得)は130ドル(1990年(近年の統計なし),世界銀行)。