2019年11月15日

松本経済産業副大臣は、11月10日(日曜日)から13日(水曜日)の日程で、アラブ首長国連邦(UAE)に出張しました。
同国では、アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)開会式に出席するとともに、ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO、マズルーイ・エネルギー産業大臣、ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官といったUAE政府要人との会談に加え、パキスタンのバーバル首相特別補佐官とも会談しました。

1.アブダビ国際石油展示会議(ADIPEC)への出席

石油・天然ガス業界における世界最大級の展示会議の一つと位置づけられるADIPECの開会式に、UAE政府閣僚や他国の政府要人、国際的な石油企業トップ等とともに出席しました。
また、宇宙をテーマに展示を出していた日本パビリオン、及びJOGMECや日本企業の展示ブースを視察し、関係者等との間で、アブダビにおける事業や今後の事業展開の方向性、日UAE協力の可能性等について意見交換しました。

  • ADIPECオープニングセレモニーの画像ADIPECオープニングセレモニー
  • ADIPEC会場の様子の画像ADIPEC会場の様子
  • 日本パビリオンの視察の画像日本パビリオンの視察

2.UAE・アブダビ政府要人との会談

(1)ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談

松本副大臣から、日本への原油の安定供給と石油・天然ガス分野の上流部門での日UAE協力が進展していることへの謝意を伝えるとともに、昨年4月に首脳間で合意された「日・UAE包括的戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)」構想の具体化、日UAEの協力分野拡大に向けて、経済産業省としても積極的に貢献する旨を伝え、引き続き両国間で緊密に連携していくことで一致しました。

  • ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談の画像
  • ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談の画像
ジャーベル・国務大臣兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEOとの会談

(2)マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談

UAEのエネルギー政策全般、国際エネルギー情勢(OPECの活動等)や地域情勢等について意見交換をしました。マズルーイ大臣からは、中東地域情勢について、昨今起こっている事案は、中東地域だけではなく、世界のエネルギー供給の安定性への挑戦であるとの見解が示されました。

  • マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談の画像
  • マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談の画像
マズルーイ・エネルギー・産業大臣との会談

(3)ハルドゥーン・アブダビ執行関係庁長官との会談

ハルドゥーン長官より、日本との関係がUAEにとって戦略的に重要である旨発言があった他、双方で、石油・天然ガス分野での第三国における協力の可能性や、中東湾岸地域の地域情勢等についても意見交換をしました。

(4)バーバル・パキスタン首相特別補佐官との会談

松本副大臣から、今後拡大が見込まれるアジア地域のLNG市場において、日パキスタン両国を含め、アジア域内での連携が重要である点を強調するとともに、パキスタン向けのLNG分野における人材育成協力や日本企業によるパキスタンへの投資促進の可能性についても意見交換をしました。また、今後、日パ政府間でも経済関係の更なる拡大に向けて密接に連携していくことで一致しました。

3.その他

松本副大臣は、世界最大級の洋上油田であり、日本企業も権益を持ち、かつその操業に携わっている下部ザクム油田を視察したほか、アブダビ日本人学校を訪問し、学校関係者との意見交換を行うとともに授業の視察を行いました。また、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施している産油国技術者向け研修の研修卒業生同窓レセプションに出席し、来賓挨拶を行うとともに、参加していたUAE関係者(ほとんどがUAEの国営石油会社関係者)との意見交換も行いました。

担当

資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課長 佐々木
担当者:田坂、藤川

電話:03-3501-1511(内線 4641~6)
03-3501-1817(直通)
03-3580-8563(FAX)

通商政策局 中東アフリカ課長 田村
担当者:鎌形、杉崎

電話:03-3501-1511(内線 3008~3010)
03-3501-2283(直通)
03-3501-5876(FAX)