1.  昨7日,中谷真一外務大臣政務官は,アラブ首長国連邦(UAE)を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

    1 7日,中谷政務官は,アブダビで開催された第19回環インド洋連合(IORA)閣僚会合に出席しました。同会合において,中谷政務官から,インド太平洋地域の重要性が高まる中で,IORAの持つ重要性及び可能性が向上している旨述べるとともに,東南アジアや南西アジア等における海洋安全保障・海洋安全の分野での日本の取組や本年8月のTICAD7の際に開催した「西インド洋における協力特別会合」に言及しつつ,自由で開かれたインド太平洋の実現に向け,IORAと引き続き協力していく旨スピーチを行いました。

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      中谷政務官スピーチ

      2 中谷政務官は,同会合に出席するためアブダビを訪問していたアブドゥッラ・シャーヒド・モルディブ共和国外務大臣(H.E. Mr. Abdulla Shahid, Minister of Foreign Affairs of the Republic of the Maldives),マルズキ・ヤヒア・マレーシア外務副大臣(Senator Dato’Marzuki Bin Haji Yahya, Deputy Minister of Foreign Affairs of Malaysia),モハメド・マリキ・ビン・オスマン・シンガポール国防担当兼外務担当上級国務大臣(Dr. Mohamed Maliki Bin Osman, Senior Minister of State for Defence and Foreign Affairs of the Republic of Singapore)及びヴェランヴェリー・ムラリーダラン・インド外務担当閣外大臣(Mr. Vellamvelly Muraleedharan, Minister of State for External Affairs, India)とそれぞれ会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

      (1)シャーヒド・モルディブ外務大臣への表敬
       中谷政務官から,即位礼正殿の儀にソーリフ大統領と共に訪日していただいたことに謝意を表明するとともに,今後も様々なレベルの往来を通じて,二国間関係を一層発展させていきたい旨述べました。これに対し,シャーヒド外務大臣から,即位礼正殿の儀の際の思い出が述べられるとともに,教育,漁業を始めとした日本の幅広い分野における支援に対する謝意が述べられました。また,両者は,地域情勢について意見交換を行いました。

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      (2)マルズキ・マレーシア外務副大臣との会談
       中谷政務官から,冒頭,即位礼正殿の儀にアブドゥラ国王陛下に出席いただいたことに謝意を表明した後,本年5月に首脳間で確認した東方政策の再活性化(PDF)別ウィンドウで開くに基づき,緊密に連携し,具体的な協力の実現に繋げていきたい旨述べました。マルズキ副大臣から,サムライ債の発行を通じた財政面での日本の支援に対し謝意が表明されるとともに,大学間交流の一層の活性化やさらなる技術移転の進展を期待している旨述べました。また,両者は,地域情勢等について意見交換を行いました。

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      (3)マリキ・シンガポール国防担当兼外務担当上級国務大臣との会談
       中谷政務官から,冒頭,即位礼正殿の儀にハリマ・ヤコブ大統領に出席いただいたことに謝意を表明した後,11月4日にバンコクで実施した日・シンガポール首脳会談で,リー・シェンロン首相から,「福島県産食品に対して残る輸入規制を,日本がこれまで実施してきた安全措置を考慮し,また食品の輸出前検査を行うことを条件として,撤廃する」旨通報いただいたことを歓迎し,早期施行に向けて引き続き協力していきたい旨述べました。マリキ上級国務大臣から,ハイレベルの往来が行われていること及び,経済,防衛といった分野で協力が進んでいること歓迎する旨述べました。また,両者は,地域情勢等について意見交換を行いました。

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      (4)ムラリーダラン・インド外務担当閣外大臣との会談
       中谷政務官から,冒頭,即位礼正殿の儀にインドからコヴィンド大統領夫妻に出席いただいたことに謝意を表明した後,次回の安倍総理訪印に向けて引き続き連携していきたい旨述べました。ムラリーダラン外務担当閣外大臣から,コヴィンド大統領は訪日の際の様々な経験を喜んでいた,また,日印関係があらゆる面で強化されていることを歓迎する旨述べました。また,両者は,地域情勢等について意見交換を行いました。

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