1.  本6日,午後6時55分頃から約70分間,茂木敏充外務大臣は,東京において,訪日中のシーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣(H.E. Mr. Péter SZIJJÁRTÓ, Minister of Foreign Affairs and Trade of Hungary)と外相会談(ワーキング・ディナー)を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭
     茂木大臣から,シーヤールトー大臣の訪日を歓迎した上で,「外交関係開設150周年となる今年,佳子内親王殿下のハンガリー訪問や即位の礼に際するアーデル大統領夫妻の訪日等ハイレベルの往来が続き,大変実りのある一年となった」旨述べました。これに対し,シーヤールトー大臣から,台風19号被害に対するお見舞いの言葉を述べた上で,今回の訪日に際しての温かい歓迎に感謝する旨述べました。

    2 日・ハンガリー関係

    (1)茂木大臣から,150周年に際し,両国では様々な記念行事が開催されており,来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会別ウィンドウで開くに向け,ホストタウン交流等両国の交流が着実に深化しており大変嬉しい旨述べました。これに対し,シーヤールトー大臣から,栃木県をはじめとするホストタウン別ウィンドウで開くからのハンガリー選手等に対する支援について感謝の意が述べられたほか,150周年や政治,経済,文化,教育等幅広い分野で関係を強化させたい旨述べました。

    (2)また,シーヤールトー大臣から,日本のハンガリーへの投資の重要性につき言及があり,両大臣は,両国の経済関係の更なる強化を図ることで一致しました。

    3 「V4+日本」協力
     茂木大臣から,「EUの中で影響力を強めるV4との協力を重視している」旨述べた上で,両大臣は,西バルカン支援等「V4+日本」協力の継続・強化を確認しました。

    4 地域及び国際情勢
     両大臣は,北朝鮮情勢を含む東アジア情勢について意見交換を行い,北朝鮮の完全な非核化に向けて,引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め,シーヤールトー大臣の支持を得ました。

    [参考]V4(ヴィシェグラード4)
     チェコ,ハンガリー,ポーランド及びスロバキアによる地域協力の枠組み。1991年にハンガリーのヴィシェグラードで創設された。