水産庁
令和元年10月21日(月曜日)から11月1日(金曜日)まで、ホバート(豪州)において、「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR) 第38回 年次会合」が開催され、メロ、オキアミの資源管理措置等について議論が行われました。
1.南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)とは
「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR*1)」は、南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関です。毎年開催される年次会合において、メロ、オキアミの総漁獲可能量(TAC *2)等の資源管理措置が議論され、決定されています。
*1 CCAMLR:Commission for the Conservation of Antarctic Marine Living Resources
*2 TAC: Total Allowable Catch
2.開催日程及び場所
日程:令和元年10月21日(月曜日)~11月1日(金曜日)
場所:ホバート(豪州)
3.参加国・地域
日本、アルゼンチン、豪州、ベルギー、ブラジル、チリ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、ナミビア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、ウクライナ、英国、米国、ウルグアイ、EU
4.我が国出席者
森下 丈二(もりした じょうじ)農林水産省顧問(我が国代表)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人 水産研究・教育機構、国立極地研究所及び関係業界の関係者
5.結果概要
(1) 2019/20年漁期(2019年12月-2020年11月)のメロ、オキアミの資源管理措置
(ア)メロ
メロのTACを10,800トン(前年漁期: 11,629トン)とすることが合意されました。我が国漁船の操業が認められた海域のTACは、合計で4,453トン(前年: 4,441トン)となりました。
また、現在閉鎖(操業禁止)されている海域において、メロ資源状況の調査を目的とする我が国の調査計画が昨年に引き続き認められました。
(イ)オキアミ
オキアミのTACを869.5万トン(前年漁期同)とすることが合意されました。(我が国漁船の操業はない)
(2) 海洋保護区(MPA*3)の設置
ウェッデル海、東南極、南極半島西岸における海洋保護区の設置提案について協議が行われましたが、合意に至らず、引き続き協議することとなりました。
*3 MPA:Marine Protected Area
(3) 次回年次会合
次回年次会合は、令和2年(2020年)10月にホバート(豪州)で開催予定です。
6.参考
本条約水域において、我が国底はえ縄漁船1隻がメロを対象とした操業を行っています。
7.その他
令和元年10月18日付けプレスリリース「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第38回 年次会合」の結果について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/191018.html
<添付資料>
南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)の概要
お問合せ先
資源管理部国際課
担当者:森田、飯岡
代表:03-3502-8111(内線6747)
ダイヤルイン:03-3591-1086
FAX番号:03-3504-2649