1. 1 昨31日,佐渡島志郎駐タイ大使は,ジェサダー・ガタウェティン・タイ王国外務省副次官(Mr. Jesda Katavetin, Deputy Permanent Secretary, Ministry of Foreign Affairs of the kingdom of Thailand)との間で日タイ間の第三国協力の枠組みである日タイ・パートナーシッププログラム(JTPP)(フェーズ3)(Japan-Thailand Partnership Programme(Phase 3))に署名し,本件覚書を改訂しました。

    2 我が国は,1994年に立ち上げられたJTPPの下,JICA及びタイの実施機関との間でASEAN諸国等第三国に対する研修(感染症対策,ヘルスケア,農業政策等)や専門家派遣を実施してきました。

    3 この覚書の署名により,これまでの協力に加え,共同セミナー,共同研究,インフラ案件での協調融資等,第三国を対象にした新規の協力を追求していくことが可能となります。また,実施機関として,JICA及びタイ外務省国際協力局(TICA)に加えて,タイ周辺諸国経済開発協力機構(NEDA)が加わりました。

    4 我が国のODAを有効活用して飛躍的に経済成長したタイのドナーとしての役割は重要です。我が国としては,JTPP(フェーズ3)を通じて,日タイ間の第三国協力を推進し,ASEANの持続可能な開発に貢献していきます。

    [参考]日タイパートナーシッププログラム(フェーズ3)(概要)
    (1)我が国は,1994年に日タイ第三国協力の枠組みである日タイパートナーシッププログラム(JTPP)を立ち上げた(注:2003年にフェーズ2に改訂し,メコン地域外まで協力対象を拡大した)。これまでJTPPの下,JICA及びタイの実施機関との間でASEAN諸国等第三国に対する研修(感染症対策,ヘルスケア,農村地域の女性のエンパワーメント,農業政策)や専門家派遣を実施。

    (2)今般,タイのドナーとしての役割が一層高まっていることも踏まえ,JTPP(フェーズ3)として内容を改訂。