1.  本21日,午後6時45分頃から約60分間,飯倉公館において,茂木敏充外務大臣は,訪日中のマフムード・アッバース・パレスチナ大統領(H.E. Dr. Mahmoud Abbas, President of Palestine)を迎えて夕食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。
     
    1 日・パレスチナ関係
     茂木大臣から,アッバース大統領の訪日を歓迎した上で,「近年,首脳,閣僚レベルの往来が増え,日・パレスチナ関係は緊密化。この関係を更に発展すべく尽力したい」旨述べました。
     これに対し,アッバース大統領から,日本はパレスチナの大切な友人であり,一層の関係発展に向けて協力していきたい旨述べました。
     
    2 日本の基本的立場と対パレスチナ支援
     茂木大臣から,日本の「二国家解決」支持の姿勢は変わらない旨述べた上で,「引き続き関係者間の信頼醸成とパレスチナ支援にコミットする」,「パレスチナ人が将来に対する希望を抱き,尊厳を保持してこそ,和平への道筋に光を当てることができると信じている」旨述べました。また,「平和と繁栄の回廊」構想,「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」,国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じた支援等,日本の対パレスチナ支援について説明しました。
     これに対し,アッバース大統領から,「平和と繁栄の回廊」構想等,日本の継続的支援を高く評価する旨述べました。
     
    3 中東和平
     双方は中東和平をめぐる状況について意見交換し,茂木大臣から,「イスラエルや米国といった関係者との対話が長らく途絶えている状況を懸念する」,「日本は,対話再開のための信頼醸成に尽力したい」旨述べました。
     これに対し,アッバース大統領から,パレスチナは平和路線を堅持する,日本の一層の役割に期待したい旨述べました。