1.  本21日午後6時5分頃から約15分間,茂木敏充外務大臣は,訪日中のジョセップ・ボレル・フォンテジェス・スペイン外務・EU・協力大臣(次期欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長)(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, Minister of Foreign Affairs, European Union and Cooperation of the Kingdom of Spain(High Representative designate of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President designate of the European Commission))と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
     
    1 冒頭
     茂木大臣から,ボレル大臣の訪日を歓迎した上で,「次期EU上級代表選出をお祝い申し上げる。台風19号に関するスペイン外務・EU・協力省からのお見舞いに感謝する。スペイン及びEUは,自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的な価値を共有する重要なパートナーである。ボレル次期上級代表とは引き続き緊密に連携したい。」旨述べました。これに対し,ボレル大臣から,「即位の礼という歴史的な機会にスペイン国王に同行して訪日できたことは光栄である,直前に行われた安倍総理とスペイン国王との会談では,国王から台風の被害へのお見舞いを申し上げ,またG20大阪サミットが成功裏に開催されたことに祝意をお伝えした」旨述べました。
     
    2 日・スペイン関係
     茂木大臣から,「日・スペイン間の『戦略的パートナーシップ』が着実に実施されていることは喜ばしい。」旨述べました。その上で,両大臣は,日・スペイン関係について,企業間協力や人的交流を含む幅広い分野での協力関係を強化していくことで一致しました。
     
    3 日EU関係
     茂木大臣から,「先月,安倍総理が出席した『欧州連結性フォーラム』は,日EU・SPA(戦略的パートナーシップ協定)の具体化の一つである。インド太平洋地域を含む地域の連結性について,日EUの協力を確認できたことを歓迎する。」,「両首脳が署名した『日EU連結性パートナーシップ』文書に基づいて,インフラ開発,デジタル,エネルギー,教育研究等幅広い分野における協力を具体化させていきたい。」旨述べました。また,英国のEU離脱に関し,茂木大臣から,「17日の英EU間の新たな合意を歓迎する。日本は,今後のプロセスを注視しており,『合意なき離脱』による混乱の回避を引き続き強く期待する。」旨述べました。これに対し,ボレル大臣から,日EU関係は緊密であり,更なる深化のため茂木大臣と連携していきたい旨述べました。
     
    4 地域情勢
     両大臣は,北朝鮮情勢について意見交換を行い,我が方から,拉致問題の早期解決に向けた理解を求め,協力していくことで一致しました。