1.  冒頭,茂木大臣から,プリスタイコ大臣の訪日を歓迎した上で,「日本は一貫してウクライナの主権及び領土一体性を尊重し,力による現状変更の試みは断じて認めないとの立場である」,「基本的価値を共有するパートナーとして,ウクライナ新政府との協力を進めたい」旨述べました。これに対し,プリスタイコ大臣から,茂木大臣と共に協力してウクライナと日本の関係をより強固なものとしていきたい旨述べました。
    2.  二国間関係について,茂木大臣から,日本は最大の対ウクライナ支援国の一つとしてウクライナ政府の改革努力を後押ししていくとし,今後の二国間協力の見通しに言及した上で,「安全保障と貿易・投資分野の両面で協力を深化させたい」旨述べました。これに対し,プリスタイコ大臣から,日本による支援に感謝するとともに,安全保障,経済,文化,学術,観光等あらゆる分野で日本との協力・交流をさらに発展させたい旨述べました。
    3.  両大臣はウクライナ情勢について意見交換し,茂木大臣から,ウクライナ東部の停戦及び戦力引き離しが実現することへの期待を表明しました。これに対し,プリスタイコ大臣から,ゼレンスキー大統領は情勢の平和的解決に努めており,次回ノルマンディー・フォーマット首脳会合が成立すれば新たな段階に進むことを期待している旨述べました。

     (参考)ノルマンディー・フォーマット:ウクライナ情勢が悪化した2014年以降,ミンスク合意に基づいた情勢解決に向けた協議等を行うウクライナ・露・仏・独の4カ国による対話枠組み。同首脳会談は,2016年10月を最後に行われていない。