令和元年10月15日(火)

 今朝の閣議におきまして,法務省案件として,主意書に対する答弁書が2件ございました。
 続いて私から1件御報告をいたします。台風19号による被災関係です。まず始めに,12日から13日にかけて猛威を振るった台風19号によってお亡くなりになりました大勢の方々の御冥福を心からお祈りするとともに,被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
 その上で,一昨日,そして昨日,そしてまた先ほど,災害対策基本法にのっとった,非常災害対策本部の会議が開催をされまして,私も3回とも出席をいたしました。安倍総理大臣からは,縦割りを排して,現場主義を徹底してほしいと,一層気を引き締めて連携してやってほしいという御指示をいただきました。法務省におきましても,昨日,14日,省内に,義家副大臣,そして宮﨑大臣政務官,また,各部局長からなる法務省の災害対策本部を設置いたしまして,具体的な指示をいたしました。4点あります。
 1点目は,関係施設における被災状況を今日の正午までに把握して報告をしてほしいということ,2点目は,法務省関係施設における地域支援,地域社会への貢献を継続してほしいということ,3点目は,在留外国人の方々への情報提供,これも引き続き支援をしてほしいということ,そして4点目として,在留外国人の方々を含む,被災された皆様に対する法的な支援の在り方などについても指示をいたしました。
 それから,昨日は連休中でありましたけれども,法務省の災害対策本部会議の初会合を開催いたしましたが,近いうちに2回目を開催をすることにしておりまして,またその際には皆様にも御案内をさせていただきます。

法令外国語訳整備事業に関する質疑について

【記者】
 法務省は法令外国語訳整備事業に関しまして,本年3月「日本法令の国際発信に向けた将来ビジョン会議」の提言を踏まえて,重要法令の速やかな翻訳や法改正に対応したタイムリーな翻訳の提供をすべきとされています。現在の具体的な取組状況を教えてください。

【大臣】
 今,御指摘になりました「日本法令の国際発信に向けた将来ビジョン会議」,この提言におきまして,司令塔となる官民会議体の設置,これをうたっておりまして,これにつきましては,本年中に初会合を是非開きたいということで準備を進めております。
 また,今年の9月から,重要法律の改正に関する概要情報の英訳公開のサービスを開始をいたしました。令和元年8月末現在で,合計747の日本法令の英訳を無償で公開をいたしております。
 経済社会そして国民生活が,大変,今,地球的規模で広がる中で,重要な日本法令を翻訳して国際発信するということは,日本にとっても大変国益に資することだと考えておりまして,そして私自身,「世界に広がる法務行政」というものを三大柱の一つとして位置づけておりますので,これまで以上にこの法令の英訳が進んでいくように,私が陣頭指揮を執る,そういう決意と覚悟で進めていきたいと考えております。

(以上)