1. 1 10月5日(現地時間同日),ガンビア共和国の首都バンジュールにおいて,我が方新井辰夫駐ガンビア大使(セネガルにて兼轄)と先方ママドゥ・タンガラ外務・国際協力・在外ガンビア人大臣(H.E. Mr. Mamadou TANGARA, Minister of Foreign Affairs, International Cooperation and Gambians Abroad)との間で,供与額2.5億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

    2 ガンビアでは,国民の約3割が一日1.90ドル以下の生活を送る貧困層です。ガンビアにおける穀物生産は,主に雨水を利用した農業に頼っているため,干ばつなど外的要因の影響を受けやすく,毎年の生産量は天候に大きく左右され不安定です。昨年は雨期の洪水被害により,コメ需要約19万トンに対して国内生産量は約2.6万トンに留まるなど,同国民は食料不足に苦しんでいます。

    3 この協力は,食料不足に直面している同国に対し,食料事情及び栄養状態の改善等を目的として,我が国政府米(約4,100トン)による食糧援助を実施するものです。

    4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築」への貢献を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]ガンビア共和国基礎データ
     ガンビア共和国の面積は約11,300平方キロメートル(日本の秋田県程度),人口は約210万人(2017年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約450米ドル(2017年,世界銀行)。