1. 1 10月7日から18日まで,ウガンダ・エンテベにおいて,日本は国連とともに,国連PKOで活動する要員20名程度に対し,野外で衛生救護の処置を補助的に行うことができるよう訓練を行います。日本から,陸上自衛官2名(医官)を教官として派遣します。

    2 この訓練は,国連,日本をはじめとした支援国,国連PKO要員派遣国の三者の協力の枠組みである国連三角パートナーシップ・プロジェクトの一環で行われるものです。この枠組みは,近年PKO要員の能力や技術が不十分であることが深刻な問題となっており,それに対応するためのものです。日本は,平成26年の国連PKOハイレベル会合において,安倍晋三内閣総理大臣から支援を表明(PDF)別ウィンドウで開くして以来,この枠組みの旗振り役として,その実施を推進しています。

    3 これまで日本は,このプロジェクトの枠組みで,PKOの早期の展開に欠かせない施設分野での能力の構築に取り組み,192名の自衛隊員らを派遣し,アフリカ,アジア各国の292名の国連PKO要員を育ててきました。

    4 そして,今般,国連PKO要員の安全性の向上が喫緊の課題になっていることから,医療プロジェクトを始動させることとしました。日本は,この一連のプロジェクト実施のために必要な資金を拠出するとともに,プロジェクトの内容の策定に知的貢献を行い,訓練に教官2名を派遣するなど,総合的な貢献を行っています。

    [参考]国連野外衛生救護補助員コース第1回パイロット訓練の概要

    • 訓練期間 : 10月7日から18日
    • 派遣先  : ウガンダ(国連エンテベ地域支援センター)
    • 教官要員等: 草薙3等陸佐 松野1等陸尉
    • 事業内容 : 野外で衛生救護の処置を行うための訓練