1. 1 9月25日(現地時間同日),カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて,我が方大澤勉駐カメルーン大使と先方アブドゥライ・バルデ国連世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所長(Mr. Abdoulaye BALDE, Representative and Country Director of WFP Cameroon)との間で,カメルーンに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。

    2 カメルーンでは,北部や英語圏地域の不安定化や自然災害を受け,穀物生産が前年比で2015年は32.4%減,2016年は25%減と落ち込み続け,約150万人の人々が食料危機に直面しており,うち約18万人は深刻な危機状態におかれています。また,栄養不足に関しても人口の6から7%の栄養不足率,難民及び国内避難民が特に多いロゴン・シャリ地域においては10.9%に達し,うち2%は重度栄養失調となるなど,食料危機は脆弱な人々の栄養状態に深刻な影響を及ぼしています。

    3 この協力は,カメルーン政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料事情を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,実施するものです。

    4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具現化するものです。

    [参考]カメルーン共和国基礎データ
     カメルーン共和国の面積は約475,440平方キロメートル(日本の約1.3倍),人口は約2,405万人(2017年,世界銀行),一人当たりGNI(国民総所得)は1,360米ドル(2017年,世界銀行)。