1. 1 9月25日(現地時間同日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて,我が方江原功雄駐モーリタニア大使と先方シェイク・エル・ケビル・ムーライ・ターヘル経済・産業大臣(H.E.Mr. Cheikh El Kebir MOULAYE TAHER, Minister of Economy and Industry)との間で,供与限度額を3.5億円とする無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

    2 モーリタニアは,国土の約8割が砂漠に覆われた耕作不適地であり,さらに天候不順による干ばつ,集中豪雨による洪水,害虫の大量発生により,同国の穀物自給率は約30%にしか満たない状況にあります。また,2018年の降水量が前年比で30%減少したことにより,2019年の食料不足に拍車がかかっています。

    3 この協力は,食料不足に直面している同国に対し,食料安全保障と栄養状態の改善等を目的として,我が国政府米(約5,500トン)による食糧援助を実施するものです。

    4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開く「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
     モーリタニアの面積は約103万平方キロメートル(日本の約2.7倍),人口は442万人(2017年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は1,100米ドル(2017年,世界銀行)。