2019年9月17日(火曜日)
10時36分~10時41分
於:官邸3階ロビー

冒頭発言

台風15号による停電の状況と復旧見込み

台風15号被害によります停電につきまして、住民の皆様に大変長期にわたって大変な御迷惑、また御労苦をお掛けをしておりますことを、電力の安定供給をつかざどる経済産業大臣として大変心を痛めております。また、お詫びを申し上げたいと思います。
現在、懸命な復旧作業を続けております。最新の情報でございますが、千葉県内6万4,400件の停電がございます。これらは9月20日若しくは27日までに、おおむね復旧する見通しとなってございます。最新の地域ごとの詳細につきましては、本日中に東京電力から細かな公表がある予定でございます。
大臣就任翌日に市原、袖ケ浦を訪れました。また、一昨日、南房総市の白浜地区を訪問いたしまして、被災された方々が、ちょうどコミュニティーセンターに避難をされておりましたものですから、詳しく状況についてお話を承りましたが、台風で家が壊れ、屋根が飛び、雨戸自体が飛んでしまったという、本当に凄惨な状況を目の当たりにいたしまして、ブルーシートをプッシュ型で供給したわけでございますが、それをしっかり普及させるように指示をいたしました。現場にお願いをしました。
ブルーシートが普及をしていても、それを張る、いわゆる人員がいない、こうしたことについても、自治体や、あるいは建設関連の団体にもお願いをしたり、あるいは消防団の皆様にも御協力いただいて、早急な対応を図っているところでございます。
また、こんなときに、非常に人が苦しんでいるときに、いわゆるブルーシートを張る詐欺のようなものが横行しておりまして、断じて許すわけにはまいりませんし、その点、しっかりと広報活動を徹底をしていきたい、このように思っております。
また、地域がまだまだ残っているわけでございますが、自衛隊、東京電力、各電力会社並びに関係省庁と連携をして、一日も早い、一刻も早い全面復旧に努めていきたいと思っております。
経産省としても、自治体に職員を派遣しまして、ブルーシートや段ボールベッドなど、生活必需品を、必要な物資を速やかに供給をして、また被災された皆様方の避難生活を全面的に支えていきたい、このように考えております。
この台風だけではなく、今まさに台風シーズンでございまして、いつ16号、17号が来るか分かりません。過去よりも速度が最大化しておりますから、こうした状況を踏まえて、電力会社がいわば体制の整備、電源車の確保、他の電力会社や自治体との連携を強化をするということを、経産省としてもしっかりと発信をしております。
また、各社の対応を徹底させると同時に、事前に電力会社の準備状況を経産省として把握をいたしまして、しっかりとした指示が出せるように、今朝の第2回目の停電被害対策本部で指示をしたところでございます。
中長期的な対応につきまして、倒れた鉄塔、電柱、2基鉄塔が壊れて2,000本の電柱が倒壊をいたしましたが、この状況を確認をして、原因を究明・検証した上で、今後この技術基準の見直しが必要であるかどうかも含めて判断をしていきたい、こんなふうに思っております。
私からは以上でございます。

質疑応答

サウジアラビアの石油生産の一部停止

Q: サウジアラビアの石油の問題をめぐってなんですけれども、原油調達及び原油市場の動向について聞かせてください。
A: 昨日、大臣談話も発表いたしましたとおり、日本の原油調達に支障が出ているというふうに、今のところ聞いておりません。今後とも石油会社、元売等も含めて連携をして状況をよく注視をしていきたい、このように思っております。
また、昨日お話ししたとおり、我が国は国内の消費量の230日分を超える石油の備蓄をいたしております。
経産省といたしましては、本件が日本への石油の安定供給に与える影響や石油市場の動向をよく注視をしながら、国際エネルギー機関、いわゆるIEAや関係国との連携をしながら、必要があれば、この備蓄の協調放出といったことも通じて、必要な供給量をしっかりと確保していきたい、このように思っている次第でございます。
今後、状況は中長期化するようなことも考えられますが、そうしたことも含めて、経産省として国民生活や経済の動向に影響が出ないように、また国際社会に影響が出ないように、万全を期して取組を進めていきたいと思っております。
以上です。
                                                           以上

最終更新日:2019年9月17日