冒頭発言

【茂木外務大臣】アメリカのポンペオ国務長官から私の外務大臣就任にあたってお祝いを言いたいということで要請がありましたので,先ほど電話会談を行ったということであります。今後,ポンペオ長官との間で日米同盟の更なる強化,そして国際社会,地域の様々な課題について緊密に連携をとっていきたいということで一致をいたしました。ポンペオ長官が一週間後に会えるな,という話でありましたので,ニューヨークで会えるのを楽しみにしていると私から申し上げました。国連総会の際,日米外相会談を行いたいと思います。

質疑応答

【記者】今日の会談の時間はだいたいどれくらい。

【茂木外務大臣】20分くらいだったと思います。

【記者】テーマとしてサウジアラビア情勢についての話というのはありましたでしょうか。

【茂木外務大臣】サウジの問題含め,中東情勢についても意見交換をさせていただきました。中東地域の不安定化,これは日本にとっても深刻な問題でありまして,テロ攻撃に対しては強く非難するという外務大臣談話を発出したことも紹介をさせていただいたところです。

【記者】北朝鮮情勢についてはどのような話がありましたでしょうか。

【茂木外務大臣】北朝鮮情勢も含めて意見交換をさせていただきました。北朝鮮については,米朝イニシアティブ,米国の取組を日本としても100パーセント支援をしている。そして核,またミサイル,そして何よりも重要な拉致問題。包括的な解決に向けて日本がしっかり取り組んでいく。こういったことで連携をとりたいと,こういった話をさせていただきました。

【記者】サウジ情勢に関してなんですけども,アメリカのポンペオ長官はイランの仕業だというふうに非難していますが,その件についてポンペオ長官から,何かイランに対する非難とか,そういうことでの認識の共有とかそういうのは求められたのでしょうか。

【茂木外務大臣】情報提供いただきました。ただ,そういった形の外務大臣談話,既に発出をしております。それについては,評価をするというお話でありました。

【記者】日米貿易交渉については今日の電話会談の中で何かありましたでしょうか。

【茂木外務大臣】全く出ていません。

【記者】アメリカ・ニューヨーク市場で原油価格が急激に上がったりしているんですけれども,サウジの情勢を受けてだと思うんですが,そういった世界経済に与える影響等々については議論はあったんでしょうか。

【茂木外務大臣】そこまで細かい議論はしておりませんけれども,中東情勢が不安定になりますと,これは国際経済にも影響が及ぶという認識は一致をいたしております。ただ,ここのマーケットの動き等について,今日の電話会談では話をしておりません。

【記者】日韓関係については,特にポンペオさんには報告,あるいは意見のやり取りというのはされたのでしょうか。

【茂木外務大臣】今,北朝鮮を巡る問題等々について,日米そして日米韓の連携がこれほど重要な時期はない,こういった中にあってですね,安全保障に関わる連携が壊れるということがあるとしたら,それは大きな問題であるという認識は共有いたしました。

【記者】そうした中でですね,先ほど韓国が半導体の材料3品目の輸出規制は不当だとWTOに提訴したと,WTOは発表しましたが,大臣の受け止めがございましたらお願いします。

【茂木外務大臣】WTOの手続きに従いまして,粛々と対応したいと思っています。