令和元年9月13日
農林水産省

農林水産省は、シルクを利用した新たな市場創出と、需要にあった生産体制の構築に向け、政府や関係機関等が今後実施すべき取組の方向性を示す「新蚕業プロジェクト方針」を策定しました。

概要

日本の養蚕業は、国内の絹織物の需要減少や、養蚕農家の高齢化、担い手不足の深刻化等に伴い、著しく衰退してきました。
一方、遺伝子組換え技術の進展による様々な機能を持つ機能性シルクの開発や、化粧品や医薬品、医療用器具など非繊維用途での新たなシルクの利用に関する研究開発が進められるなど、将来的なシルクの需要拡大への期待が高まっています。
シルクを利用した新たな市場創出と、需要にあった生産体制の構築に向け、今後の取組方針として以下を示すとともに、これらの取組を推進するため、シルク関係者の連携体制の構築を目指し、「全国シルクビジネス協議会(仮称)」の立ち上げを提案しています。

(繊維用途)
1.新たに繭・生糸を扱おうとする実需者と生産余力のある農家に関する情報交換やマッチング、需要拡大の取組等を実施。
2.遺伝子組換えカイコについて、必要な品種や量の繭・生糸がスムーズに事業者に供給されるための生産体制の強化や、機能性シルクの需要拡大の取組等を実施。

(非繊維用途)
1.非繊維分野での需要拡大に向けた研究機関・企業・産地のマッチングや、シルク素材に関する情報発信等を実施。
2.シルク素材向け繭の生産性向上のための人工飼料飼育技術の確立、実需者のニーズに応じた新たなシルク素材の開発の取組等を実施。

<添付資料>
1.方針概要(PDF : 100KB)
2.プロジェクト方針(PDF : 2,017KB)

お問合せ先

生産局地域対策官

担当者:高坂、伊藤
代表:03-3502-8111(内線4845)
ダイヤルイン:03-6744-2117
FAX番号:03-3502-4133

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