1.  本3日午前11時55分から約20分間,辻清人外務大臣政務官は,湯﨑英彦広島県知事一行による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

    1 湯﨑知事から,本年8月に広島で開催された「第4回ひろしまジュニア国際フォーラム」について紹介があり,また,同フォーラムに参加した高校生代表(吉本考希さん及び豊田真都さん)から,その成果文書である「広島宣言」を辻政務官に手交するとともに,核兵器のない平和な国際社会の実現に向けた思いを述べました。

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    2 また,湯﨑知事から,同じく8月に広島で開催された「ひろしまラウンドテーブル2019」について紹介があり,同ラウンドテーブルの阿部信泰委員から,その成果文書である「ひろしま緊急アピール」及び「議長声明」を辻政務官に手交するとともに,内容の実現に向けた政府の取組への期待を述べました。

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    3 さらに,湯﨑知事から,日本政府に対し核兵器禁止条約への署名及び批准を求める要望書を辻政務官に手交しました。

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    4 辻政務官から,核軍縮の進展に向けたこれまでの広島県の取組に謝意を表し,要望はしっかりと受け止める旨述べるとともに,核廃絶に向けた取組への決意等を述べました。

    [参考1]ひろしまジュニア国際フォーラム
     広島県の主催(外務省後援)により,海外から高校生を招へいし,広島県内外の高校生や留学生との討議・交流等を通じ,国際的な相互理解を深め,次世代を担う人材の育成と国際平和拠点性の向上を図るため,2016年から毎年開催。本年で4回目の開催であり,日本を含む32か国・地域の高校生88人が参加。本年は,8月20日(火曜日)から23日(金曜日)の4日間で,「平和な世界の実現に向け私たちができること(核兵器廃絶と復興・平和構築に向けた取組)」をテーマに,広島平和記念資料館視察,被爆体験講話の聴講やグループ・ディスカッション等が行われた。
     最終日の報告会において,フォーラムの成果文書である「広島宣言」が発表された。

    [参考2]ひろしまラウンドテーブル
     広島県が推進する「国際平和拠点ひろしま構想」の取組の一つとして,国内外の軍縮等の専門家を招き,東アジアにおける核軍縮・軍備管理について議論する,同県主催の会合。
     2013年から毎年開催しており,本年が7回目の開催,日本を含む9ヵ国から有識者が参加。本年は,全体会合に加えて,(1)東アジアの緊張緩和と非核化,(2)核兵器の依存からどう脱却するか,という2つのテーマ別の分科会で議論を実施。
     議論の結果を「議長声明」として取りまとめたほか,本年8月2日にINF(中距離核戦力)全廃条約が終了したことを受けて,「ひろしま緊急アピール」が発表された。