令和元年8月30日、TICAD7(第7回アフリカ開発会議)開催等のため神奈川県横浜市を訪問している安倍総理は、ジンバブエ共和国のエマソン・ダンブゾ・ムナンガグワ大統領と会談を行い、続いて、マラウイ共和国のエヴァートン・チムリレンジ副大統領による表敬を受けました。
 次に、リベリア共和国のジョージ・タウロン・マネー・オポン・ウェア大統領、ベナン共和国のパトリス・アタナズ・ギヨーム・タロン大統領、マダガスカル共和国のアンジ・ニリナ・ラジョリナ大統領、ザンビア共和国のエドガー・ルング大統領とそれぞれ会談を行い、ブルンジ共和国のジョセフ・ブトレ第二副大統領による表敬を受けました。
 その後、コンゴ民主共和国のフェリックス・アントワン・チセケディ・チロンボ大統領と会談しました。

 最後に、総理は閉会式及び共同記者会見を行い、閉会式で次のように述べました。

「御列席の皆様、「アフリカに躍進を!人、技術、イノベーションで」とのテーマの下、3日間にわたって開催されたTICAD7が、ここに閉幕します。
 アフリカでは今、若い人口が急増し、イノベーションにより次々と新たなビジネスが誕生し、大陸ワイドの自由貿易協定が結ばれ、ダイナミックな発展が進展しています。
 今回のTICAD7では、アフリカの新たな未来の姿について、アフリカ各国、日本、国際機関、パートナー国、市民社会など、多様な立場から、活発な議論が行われました。
 議長として、全ての皆様の貢献、特に共同議長を務めていただいたエルシーシ・エジプト大統領、そして共催者の皆様に、心から御礼申し上げます。
 3日間の充実した議論は、横浜宣言2019と、その具体的道しるべである横浜行動計画2019に結実しています。
 これらの成果文書を、皆様とともに採択したいと存じます。御賛同いただける方は拍手をお願いいたします。
 ありがとうございます。これにて横浜宣言2019と横浜行動計画2019は採択されました。
 6月に主催したG20大阪サミット、そしてTICAD7直前まで参加していたG7ビアリッツ・サミットでも、アフリカは、重要なテーマでした。
 このTICAD7においては、これまでの議論の積み重ねの上に、ダイナミックに発展するアフリカのパートナーとなっていくためのしっかりとした方向性を打ち出すことができました。
 アフリカ自身の平和と安定への取組が進展しているアフリカの角については、サヘル地域と併せ、国際社会の連帯を強化することができました。
 TICADは、1993年に誕生した時から一貫して、アフリカのオーナーシップを尊重するフォーラムです。日本は、国際社会のパートナーと連携しつつ、アフリカ自身が掲げるビジョン、アジェンダ2063の実現を後押しすべく、引き続き着実な取組みを実施してまいります。
 私は、6年前のTICAD Vで初めて、民間企業との対話を導入しました。そして、3年前のTICAD VIの際には、多数の日本企業の代表とともに、ナイロビを訪れました。
 21世紀最大のフロンティアと言われるアフリカの成長が現実のものとなる中、民間セクターからアフリカへ熱い視線が送られています。そのことを裏付けるかのように、今回のTICAD7には、TICAD VIの2倍を超える企業からの参加がありました。
 今回のTICAD7は、ダブルEダブルI、すなわちアントレプレナーシップとエンタープライズ、インベストメントとイノベーションを高みへ押し上げるNew TICADとして生まれ変わりました。
 日本企業は、人を育て、技術を伝え、相手国や地域社会と共に発展しています。
 日本政府は、民間企業のアフリカにおける更なる活動を後押しするため、支援を惜しみません。
 躍進するアフリカの未来に、様々なかたちで、日本とアフリカのパートナーシップの実り多い成果を確かに見い出せることを、今から楽しみにしています。」

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