令和元年8月30日
農林水産省

農林水産省は、農村地域の資源維持やコミュニティの再生を図るため、人口減少と高齢化が農村社会にもたらす影響を分析してきており、その中で実施した農村地域人口と農業集落の将来予測結果を取りまとめました。

予測結果の概要

農業地域類型別に組替集計した国勢調査データによるコーホート分析結果や「地域の農業を見て・知って・活かすDB」(農林水産省統計部)の集落別推計人口データを用いて、30年後(西暦2045年)の農村地域人口と農業集落構造の変化を予測しました。
農山村における人口減少と高齢化は、地域差を伴いながらも更に加速すると予想され、特に深刻な山間農業地域においては、今後30年間で人口が半減し、過半が65歳以上の高齢者になると見込まれます(図1)。

 

農業地域類型別の人口推移と将来予測の推移グラフ

図1  農業地域類型別の人口推移と将来予測

注1) 国勢調査の組替集計による.なお,2020年以降(点線部分)はコーホート分析による推計値である.
   2) 農業地域類型は2000年時点の市町村を基準とし,2007年4月改定のコードを用いて集計した.

 

また、約14万の農業集落のうち集落の存続が危惧される、集落人口が9人以下でかつ高齢化率が50%以上の集落(存続危惧集落)が2045年には約1万集落に増加し、30年間で集落人口が3分の1未満になる集落や14歳以下の子供がいない有人集落も3万集落を超えると見込まれます。これら集落の大部分は中山間地域に所在する集落です(図2)。

 

人口減少と少子・高齢化の進行による集落の変容(推計結果)を示した棒グラフ

図2  人口減少と少子・高齢化の進行による集落の変容(推計結果)

資料:地域の農業を見て・知って・活かすDB(2015年).
注.集落ごとに行ったコーホート分析によって推計した年齢別の集落人口に基づく.

 

予測結果の公表

予測結果の詳細は、農林水産政策研究所Webサイトを御覧ください。

URL:http://www.maff.go.jp/primaff/seika/nosanson/jinkogensho.html
(検索キーワード:農村地域人口、存続危惧集落、政策研)

 

<添付資料>
農村地域人口と農業集落の将来予測―西暦2045年における農村構造―(PDF:480KB)

お問合せ先

農林水産政策研究所

担当者:橋詰、植村、藤田
代表:03-6737-9000(内線465)
ダイヤルイン:03-6737-9094
FAX番号:03-6737-9600

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