1. 1 9月2日及び3日,外務省とOSCE(欧州安全保障協力機構)との共催により,「デジタル時代の包括的安全保障」をテーマとする会議が,外務省で開催されます。

    2 この会議には,日本から阿部俊子外務副大臣が出席するほか,OSCE議長を務めるミロスラフ・ライチャーク・スロバキア共和国外務・欧州問題大臣をはじめ,OSCE加盟国,OSCEの協力のためのパートナー国の代表,国際機関の代表及び有識者等が出席します。また,2日夜のレセプション(イタリア主催)には,河野太郎外務大臣も出席する予定です。

    3 この会議では,デジタル時代の欧州とアジアとの安全保障上の共通課題について知見及び認識を共有するとともに,今後の協力のあり方について議論が行われる予定です。

    [参考]
    (1)欧州安全保障協力機構(OSCE:the Organization for Security and Co-operation in Europe)は,北米(米・カナダ)から,欧州,中央アジアの57か国が加盟する欧州の安全保障機構。幅広い安保問題の政治的対話を行う場の提供と,個人・社会の生活改善のための共同の行動により,紛争予防,危機管理,紛争後の再建を通じて,加盟国間の相違を橋渡しし,信頼醸成を行う。政治・軍事,経済,環境,人権を含む包括的アプローチにより,各種課題(軍備管理,テロ対策,良い統治,エネルギー安保,人身売買対策,民主化,報道の自由,少数民族保護)に取り組む。

    (2)OSCEの協力のためのパートナー国は以下のとおり。

    • 協力のためのアジア・パートナー国:日本,韓国,タイ,アフガニスタン,オーストラリアの5か国
    • 協力のための地中海パートナー国:アルジェリア,エジプト,イスラエル,モロッコ,チュニジア,ヨルダンの6か国

    (3)日本,韓国,タイ,アフガニスタン及びオーストラリアの5か国は,OSCEのアジア・パートナー国として,毎年の輪番でOSCEとの共催会議を開催。日本での開催は,2000年12月,2004年1月,2009年6月,2014年6月に引き続き5回目。