冒頭発言

【河野外務大臣】今日午後2時半からTICAD7閣僚事前準備会合を行いまして,エジプトのシュクリ外務大臣とともに共同議長を務めました。多くの閣僚の参加を得て,明日から始まりますTICAD7の成功に向け意見交換を行いました。また,この閣僚の事前準備会合の中で,成果文書としての「横浜宣言2019」及び「横浜行動計画2019」の内容を確認し,首脳会合に提示することといたしました。
 そのあと日・イラン外相会談を行いまして,私から日本とイランの間で,ハイレベルの要人往来が活発に行われていることは喜ばしいということと,ザリーフ大臣の今年すでに2回目となります訪日を歓迎する旨,申し上げました。会談の中では,中東における緊張緩和・情勢の安定化に向けた非常に率直な意見交換を行いました。核合意を日本として一貫として支持するという立場に基づいて,イランに対して核合意を遵守し,核合意上のコミットメントに即座に戻るとともに,核合意を損なう措置を控えるように改めて求めました。また,地域の緊張緩和や情勢の安定化に向けて,日本とイラン,引き続き緊密に意思疎通を行っていくことで一致をし,二国間関係,地域情勢についても意見交換を行ったところであります。
 また,今日7時半から,私の主催により,TICAD7参加国の外務大臣,閣僚を招いた夕食会を行いました。その中では,リラックスした雰囲気の中で懇談を持つ機会があり,また日本の食文化をアフリカに向けて発信する目的で,地元の食材或いは茅ヶ崎産のお酒といったものを提供いたしました。私から以上でございます。

質疑応答

【記者】閣僚会合や夕食会を終えて,明日から始まるTICADの成功に向けた大臣の手応え,ご所感をお願いできますか。

【河野外務大臣】夕食会は,非常に和気藹々とした雰囲気の中で,色々意見交換もできましたし,非常に多くの首脳が今回お集まりをいただいておりますので,しっかりとした成果に繋げられるのではないかというふうに期待をしております。また,アフリカの角やサヘル或いは西インド洋といった特別会合も併せて行いますので,率直な意見交換ができればというふうに思っております。

【記者】ザリーフ外相との会談ですが,ホルムズ海峡をめぐってアメリカが結成をめざす有志連合をめぐっては,何か意見交換はございましたでしょうか。

【河野外務大臣】今日の外相会合は極めて率直にいろんな意見交換をしましたので,外には出さないという前提でございますので,先ほど申し上げた以上のことは差し控えたいと思います。

【記者】有志連合について,そもそも議題に入っていたのか,今回会談の中に入っていたのかだけは,いかがですか。

【河野外務大臣】内容については,外に出さないという前提でございますので,差し控えたいと思います。

【記者】イラン側は,アメリカに制裁緩和を求めていまして,原油を各国に買ってほしいという話をずっとしているわけですが,今日その議題は会談の中で出たのでしょうか。

【河野外務大臣】内容については,外に出さないということですので,差し控えます。