1.  8月20日と21日の両日,ジュネーブにおいて自律型致死兵器システム(LAWS)に関する特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の政府専門家会合(GGE)が開催され,我が国を含む約70か国の他,国際機関,NGOが参加しました。我が国からは,髙見澤將林(のぶしげ)軍縮代表部大使を団長として,外務省及び防衛省関係者他が出席しました。
    2.  今回のGGEは,本年3月に続いて開催されたものであり,国際人道法を遵守するための人間の関与を含むLAWSに関する指針の論点に加え,来年以降の議論の進め方について議論を行い,最終日の深夜に今後の議論の進め方を含む報告書案がコンセンサスでまとまりました。
    3.  報告書案においては,2020年と2021年の2年間にわたり引き続きGGEを開催すること,また,GGEが,LAWSに関する指針を検討するとともに今後更に発展させ,同指針を含む議論をLAWSに関する規範・運用の枠組みの明確化・検討のための基礎として活用していくことが盛り込まれました。
    4.  我が国からは,会合において,兵器システムにおける有意な人間の関与の重要性を主張し,また,LAWSに関する指針の確実な履行の重要性を主張しました。今後ともCCWの枠組みで議論が行われ,LAWSに関する取組を進めることになったことは,一定の前進であり,我が国として引き続き国際的なルール作りに積極的かつ建設的に参加していく考えです。