1. 1 本9日(現地時間同日),エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバ市において,我が方松永大介駐エチオピア大使と先方アドマス・ネべべ財務国務大臣(Mr. ADMASSU Nebebe, State Minister of Finance)との間で,供与限度額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

    2 エチオピアでは,がんの早期発見・治療のための医療機材を有する病院が少なく,がんの進行が進んだ状態で発見されるケースが多くみられます。また,ピロリ菌,B型肝炎や住血吸虫の罹患率が非常に高く,これらを原因とする病気(胃潰瘍,食道静脈瘤など)の治療のための医療機材が十分ではありません。このような多くの医療体制上の問題から,同国の医療機材の整備が急務となっています。

    3 この計画は,医療機材(マンモグラフィー,内視鏡等)を供与することにより,同国の保健医療サービスの質改善を図るものです。

    4 我が国は2016年の第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける強靱な保健システムの促進に向けて,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進を重点的に進めることを表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具現化するものです。

    [参考]エチオピア連邦民主共和国基礎データ
     エチオピア連邦民主共和国の面積は約109.7万平方キロメートル(日本の約3倍),人口は約1億495万人(世界銀行,2017年),一人当たりGNI(国民総所得)は740米ドル(世界銀行,2017年)。