1.  本8日,午後3時(現地時間,日本時間午後0時)から約40分間,マーシャル諸島共和国首都マジュロにおいて,河野太郎外務大臣は,ジョン・M・シルク外務・貿易大臣(Hon. John M. SILK, Minister of Foreign Affairs and Trade of the Republic of the Marshall Islands)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣から,「今回の訪問は,日本の外務大臣として,初のマーシャル訪問であり,日本の歴史的友人であるマーシャルを訪問することができ嬉しい」旨述べました。

    2 これに対し,シルク大臣から,昨年5月の第8回太平洋・島サミット以来の再会とマーシャル訪問を歓迎し,これまでの日本からの支に対する謝意が表明されるとともに,河野大臣の訪問を機に,二国間関係を更に強化したい旨発言がありました。

    3 河野大臣から,「日本は「自由で開かれたインド太平洋」に向けて,太平洋島嶼国に対するコミットメントを強化する方針を決定した」旨,また,「今後,海洋,質の高いインフラ整備を通じた連結性,気候変動対策防災の分野を中心に,新たな取組を進めていく」旨述べた上で,以下の具体的取組等につき伝達したところ,シルク大臣から,歓迎と感謝の意が表されました。

    (1)本年2月に表明したマーシャルの財政強靱化・防災支援のために実施した740万ドルの支援につき,防災センター建設プロジェクトの順調な進展を確認。

    (2)また,日本政府として,マーシャルが重視するマジュロ環礁貯水池整備につき,前向きに検討していることを伝達。

    (3)海洋分野では,米国等とも連携しつつ,違法漁業対策や海上保安分野での能力構築支援を行っていくことを表明。

    (4)若い世代の人的交流の促進のため,来年の東京オリンピック・パラリンピックに,太平洋島嶼国から子供達を招待することを表明。

    (5)太平洋島嶼国側の要望を踏まえ,来年半ばに,PALM中間閣僚会合をフィジーで開催することを確認し,会合の成功に向けたシルク大臣の協力を要請。

    (6)観光,貿易・投資の促進のため,両国で協力していくことで一致。

    4 また,両大臣は,北朝鮮情勢を始めとする国際社会の課題に関する協力についても確認するとともに,昨年外交関係樹立30周年を迎えた日・マーシャル間の歴史的な友好・協力関係を更に強化するため,緊密に連携していくことを確認しました。

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