1.  本7日午後0時50分から約40分間,佐藤正久外務副大臣は,訪日中のマーク・エスパー米国国防長官(The Honorable Mark Esper, Secretary of Defense of the United States of America)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,佐藤副大臣から,エスパー国防長官の就任への祝意を表し,訪日を心から歓迎しつつ,「日米同盟はインド太平洋の平和,安全,繁栄の礎であり,地域における米軍の力強いプレゼンスを評価する。日本としても,日米同盟の対処力・抑止力強化に貢献していく」旨述べました。

    2 これに対し,エスパー国防長官から,「米国にとって日米関係は優先事項であり,日米同盟は地域の平和と安定の礎である,日本政府の貢献に感謝する」旨述べました。双方は,「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日米協力が着実に進展していることを歓迎し,引き続き連携を強化していくことで一致しました。

    3 双方は,宇宙サイバーを含む領域横断(クロス・ドメイン)作戦のための協力を強化することで一致しました。

    4 双方は,直近の北朝鮮による発射事案を含めて,最新の北朝鮮情勢を踏まえ,北朝鮮のCVIDを目指していくことを確認し,今後の政策をすり合わせるとともに,引き続き,日米で緊密に連携していくことを確認しました。また,佐藤副大臣から,拉致問題の早期解決に向け,米国政府の協力を要請し,双方は,引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

    5 双方は,東シナ海及び南シナ海における現状を変更しようとする一方的かつ威圧的な試みに関し,深刻な懸念及び強い反対の意を表明するとともに,引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。

    6 双方は,日米同盟の抑止力を維持しつつ,沖縄を始めとする地元の負担軽減を図る観点から,普天間飛行場の辺野古移設及び在沖縄海兵隊のグアム移転を始めとする在日米軍再編を着実に進めるとのコミットメントを再確認しました。佐藤副大臣から,「米軍再編を着実に実施しつつ,米軍の運用や日米地位協定をめぐる課題について,一つ一つ前に進めることを含め,地域住民の負担を軽減していくことが重要である」旨述べました。