1.  本6日,午後3時40分(現地時間,日本時間同)から約25分間,パラオ共和国コロールにおいて,河野太郎外務大臣は,ファウスティナ・K・ルウール・マルグ国務大臣(Hon. Faustina K. Rehuher-MARUGG, Minister of State of the Republic of Palau)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,河野大臣から,「今回の訪問は,日本の外務大臣として,初のパラオ訪問であり,外交関係樹立25周年の記念すべき年に日本の歴史的友人であるパラオを訪問することができ嬉しい」旨述べました。

    2 これに対し, マルグ大臣から,河野大臣の訪問を歓迎するとともに,これまでの日本からの支援に対する謝意が表明され,「河野大臣の訪問を機に,二国間関係を更に強化したい」旨発言がありました。

    3 河野大臣から,「日本は「自由で開かれたインド太平洋」に向けて,太平洋島嶼国へのコミットメントを強化する方針を決定した」旨,また,「今後,海洋,連結性,気候変動対策防災の分野を中心に,新たな取組を進めていく」旨述べた上で,以下の具体的取組等につき伝達したところ,マルグ大臣から,歓迎と感謝の意が表されました。

    (1)来年,パラオで行われるアワ・オーシャン会合に対する協力を表明(PDF)別ウィンドウで開くし,具体的な協力内容につき議論。

    (2)観光分野につき,パラオの魅力を伝え,観光客を呼び込むための協力について議論。

    (4)若い世代の人的交流の促進のため,JENESYSの枠組みにより,今月初めて日本の高校生をパラオに派遣することにつき伝達。また,来年の東京オリンピック・パラリンピックに,太平洋島嶼国から子供達を招待することを表明。

    (5)太平洋島嶼国側の要望を踏まえ,来年半ばに,PALM中間閣僚会合をフィジーで開催することを確認し,会合の成功に向けたマルグ大臣の協力を要請。

    4 また,両大臣は,北朝鮮情勢を始めとする国際社会の課題に関する協力についても確認すると共に,日パラオの歴史的な友好・協力関係を更に強化するため,緊密に連携していくことを確認しました。

    5 さらに,マルグ大臣は,「新たに着任した柄澤彰駐パラオ大使別ウィンドウで開くとも良好な関係を築いていきたい」旨述べました。